医学部受験、歯学部受験は、他学部と違って学力
試験の他に小論文と面接が課されるのが一般的で
す。
英語や数学、理科の勉強は高校でもやりますが、
小論文となると高校では、「やらない」のが一般
的でしょう。小論文は、高校とは別にやらざるを
得ません。
では医学部受験、歯学部受験に向けて小論文は、
いつからどのくらいやればいいのでしょうか?
まず、小論文が合否にどの程度、影響するのか
考えてみましょう。答えは「小論文が非常によく
書けていても逆転合格は無い。しかし、小論文が
書けないと学力試験が良くても不合格とされるこ
とがある」です。
多くの医学部入試、歯学部入試で小論文は「段階
評価」とされています。一部の大学では、配点が
明記されていますが、「差が付くか」と言えば、
多くの場合、「差は付かない」です。
医学部教員は医学の専門家であっても、小論文の
専門家ではありません。歯学部教員も同様です。
学力試験は、答えがはっきりしていますが、小論
文には「正解」はありません。採点者がどう感じ、
どう評価するかにかかっています。
共通テストの英語も、当初は記述問題を導入する
予定でしたが、採点者によるバラつきが懸念され、
記述問題の導入は見送られました。医学部入試、歯
学部入試における小論文も同様に、短期間で多くの
答案を採点することの難しさがあります。
私立医学部のある大学の副学長から、「医学部の小
論文の採点は実質、字数チェックだけ」と聞いて
非常に驚いたことがあります。文系学部もある大
学です。それだけ、「小論文の採点は難しい」、と
いうことだと思います。
小論文で逆転合格は無くても、「小論文が書けなく
て不合格」は、あります。では医学部受験、歯学部
受験に向けて小論文は、いつからどのくらいやれば
いいのでしょうか?次回、お伝え致します。