医学部入試

医学部受験と歯学部受験に向けて小論文は、いつから、どのくらい?

医学部受験、歯学部受験が他学部と異なる点の一つ
に、小論文があります。医学部受験、歯学部受験で
は、他学部には無い小論文が課されることが一般的
です。

昨日は、小論文が医学部受験や歯学部受験の合否に
どの程度影響するのかについて、「小論文が上手く
書けたとしても逆転合格は無い。しかし、小論文が
書けなかったことで不合格もあり得る」と、お伝え
しました。

これを踏まえた上で医学部受験、歯学部受験に向け
て小論文は、「いつから、どのくらい」やればいいの
かを、お伝えします。

私は、小論文を始めるのは「夏」からでいいと考え
ています。「文章を書くことが全く苦手」という受験
生は、「書くことに慣れる」必要があり、早めから小
論文もやっていいと思います。しかし、普通の受験生
は、学力向上を優先させ小論文は「夏」からでいいで
しょう。

小論文の集団授業は、小論文で扱われやすい事柄に
ついての知識を学ぶことに力を入れます。受験生は、
「医の倫理」、「高齢社会の医療」などの、医療に関す
る知識などを学ぶことで、満足感は高いようです。し
かし、それが医学部合格、歯学部合格に結び付くかと
言えば、そうとは考えません。

英語や数学、理科は基本的に高校の教科書がベースに
なります。教科書に書かれていることの応用が出題さ
れます。一方、小論文は何が出るか分かりません。何
が出ても「高校教育を逸脱している」とは言えません。
小論文の授業で学んだことが出るとは限りません。む
しろ、「授業ではやっていないことが出題されることの
方が多い」、と考えていいでしょう。

こういったことから小論文の集団授業は、やるにしても
「夏」からでいいと考えています。推薦・AO受験者も
同じです。

小論文の授業を受けるなら集団授業より個別指導の方が
いいと思います。個別指導で、「与えられたテーマを、ど
う書くのか」を鍛えてもらうといいと思います。「知らな
いことが出ても、どう書くのか」が実際の医学部入試、歯
学部入試では必要になります。この力を身に付ける授業を
受けるといいでしょう。

医学部入試も歯学部入試も学力で負けていては、合格は
望めません。やはり優先すべきは「学力」です。小論文は
週に1回程度、実際に書くことを重ねていけばいいと思い
ます。知識ではなく、「書く力」を磨いてください。

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