目次

１．河合塾が私立医学部偏差値ランキングを発表

河合塾が来年１月から始まる一般選抜の、「２０２４年度私立医学部偏差値ランキング」を発表しました。

昨年の私立医学部偏差値ランキングと比べると、なんと７校の偏差値が下がっています。

２０２４年度入試に向けて、河合塾が考える合格可能性５０％の私立医学部ボーダーライン偏差値が発表されました。

私立医学部受験を考えている受験生や保護者の方にとって非常に気になるのが、この「医学部の偏差値」でしょう。

２．７校の医学部偏差値ランクがダウン

河合塾の「私立医学部偏差値ランキング」を見て、非常に驚きました。なんと、７校の医学部の偏差値が下がっていました。

河合塾の「医学部偏差値ランキング」は、偏差値2.5刻みで表されています。

ボーダーライン偏差値が下がるということは、偏差値が一気に2.5下がるということです。

７校が偏差値2.5ダウンという、これほど大きな変動は記憶にありません。

３，大学別、私立医学部偏差値ランキング

河合塾が「私立医学部で最も難しい」と考えるのは、ボーダーライン偏差値72.5の慶應義塾大学医学部です。

慶應義塾医学部は、不動の最難関医学部と言っていいでしょう。

偏差値72.5の次のランクは偏差値70.0で、このランクには東京慈恵会医科大学、日本医科大学、順天堂大学医学部が入っています。

順天堂大学医学部は、様々な入試をおこなっていて、そのうち募集人員５名の一般B方式の偏差値は、昨年72.5とされていましたが、今年は他の入試方式と同じ偏差値70.0になりました。

このランクに続く偏差値67.5には自治医科大学、昭和大学医学部、東京医科大学、東邦大学医学部、大阪医科薬科大学医学部、関西医科大学、産業医科大学の７校が入っています。

このランクに昨年は東北医科薬科大学医学部、東海大学医学部、日本大学医学部も入っていましたが、今年の医学部偏差値ランキングでは偏差値が2.5下の偏差値65.0になりました。

この偏差値65.0には上記の３大学の他に国際医療福祉大学医学部、杏林大学医学部、帝京大学医学部、金沢医科大学、藤田医科大学、近畿大学医学部、久留米大学医学部、福岡大学医学部が入っています。

ボーダーライン偏差値62.5は岩手医科大学医学部、獨協医科大学医学部、埼玉医科大学、北里大学医学部、東京女子医科大学、聖マリアンナ医科大学、愛知医科大学、兵庫医科大学となっています。

このうち愛知医科大学と兵庫医科大学は昨年の偏差値ランクでは、一つ上の偏差値65.0とされていました。

今年の偏差値は2.5下がり、同じ愛知県の２校、愛知医科大学と藤田医科大学で差が付きました。

河合塾がボーダーライン偏差値60.0としたのは岩手医科大学医学部地域枠Cと川崎医科大学でした。

岩手医科大学医学部の一般枠と地域枠Dは偏差値62.5とされています。

実質的に「私立医学部で一番易しい」とされているのは今年も川崎医科大学ですが、その理由については動画で解説していますので、そちらも御覧ください。

動画はこちら

昨年の河合塾の私立医学部偏差値ランキングと比べて一部の入試方式でも偏差値ランクが下がったのは順天堂大学医学部（B方式）、東北医科薬科大学医学部、東海大学医学部、日本大学医学部、愛知医科大学、兵庫医科大学、岩手医科大学医学部（地域枠C）の７校でした。

４．偏差値アップの医学部

一方、昨年と比べてボーダーライン偏差値が上がったのは金沢医科大学ただ1校で、昨年は偏差値62.5とされていましたが、今年のボーダーライン偏差値は65.0になっています。ただ、金沢医科大学の偏差値は昨年の当初は67.5とされていましたが、1月の最終版では偏差値62.5となりました。

金沢医科大学の例に見られるように、河合塾の医学部偏差値ランキングは今後、変化する可能性があります。今後も随時、お伝えいたします。なお、駿台予備学校の医学部偏差値ランキングも発表があり次第、お伝え致します。

５．２０２４年度入試難易予想ランキング

河合塾発表の医学部偏差値

最も募集人員の多い入試