医学部入試

共通テストの生物、外部評価分科会が「適切ではない」と評価

共通テスト(大学入学共通テスト)は、大学受験生にとって非常に重要な試験です。

この共通テストを所管する、大学入試センターは、「大学入学共通テスト問題評価・分析委員会」を置き、毎年、その年に行われた共通テストを分析・評価しています。

 

今年1月に行われた2023年度共通テストの評価について、大学入試センターが公表しました。

その中で、「生物」について外部分科会(高等学校教科担当教員)による評価で、生物の問題の難易度について「適切ではない」との最低評価を受けました。

 

今年の共通テスト「生物」は平均点がセンター試験時代を含めて過去最低となりました。物理との平均点の差が大きく、得点調整も行われました。

 

こういったことも踏まえて、高校の生物担当教員による問題の難易度に対する評価は、最低評価の「適切ではない」とされました。

 

大学入試センターのサイトに、評価の全文が掲載されています。非常に長く、詳細に分析されていますが、高校で生物を教える先生の「怒り」のようなものも感じられました。

 

共通テスト生物の評価の中で、共通テストにおける生物の受験者は化学、物理の受験者より少ないことを取り上げ、危機感を露わにしていました。

高校の生物の先生にとっては、「共通テストで、物理との平均点差が大きくつくような問題を出題するから、ますます受験生の生物離れが起きる」と感じてしまうのだと思います。

 

共通テストの評価で難易度について、「背景や設定の情報量が多く、それらを理解するための時間や労力がかかり過ぎ、思考する時間が十分に確保できなかった」として「適切ではない」としました。

共通テストの作問に当たって、「暗記から考える力」を意識し過ぎた結果だと思われます。

 

今回の外部評価を受けて当然、共通テストの作問チームは来年の共通テストの問題に反映させるでしょう。

どの程度の変化があるかは分かりませんが、生物選択者は落ち着いて、やるべきことを着実に進めて下さい。

 

なお、私立医学部受験の生物は、共通テストの生物とは「別物」と考えて、私立医学部の生物への対応力を磨いてください。

私立医学部の生物では、「クリスパーキャス9」などの教科書や問題集に載っていない「最新の生物」が出題される傾向があります。

教科書も問題集も追いつかないのです。

この部分は、過去問をサッとでも見て、「こんなテーマが取り上げられている」ということを自分なりに理解してください。

もちろん、私立医学部に詳しい生物の先生に聞くのもいいでしょう。