医学部受験・歯学部受験は、受験生本人も一生懸命ですが保護者の方も力が入る傾向にあります。
中には、受験生本人以上に熱心だと感じるような保護者の方もいらっしゃいます。
医学部合格、歯学部合格に向けて保護者の方も熱心なことは悪いことだとは思いません。
ご家族が受験生を的確に後押し出来れば、志望校合格に向け非常に効果的だと思います。
しかし、時には熱心さが子供の医学部受験、歯学部受験の足を引っ張ることもあります。
医学部受験、歯学部受験では、勉強しないで合格はあり得ません。
受験勉強は誰もが必ず、やり遂げなければなりません。
しかし、受験勉強の進め方は1つではありません。
現状の学力、これまでの勉強経験、得意なこと苦手なこと、性格、受験勉強に使える時間、など受験生は一人ひとり異なります。
ですから受験勉強の進め方は1つではなく、受験生一人ひとりに適した受験勉強の進め方があり、100人いれば100通りの進め方があります。
親御さんの中には、受験における自分の成功体験を子供に押し付ける方がいらっしゃいます。
成功体験を伝えることはいいことだと思いますが、それを子供にも遮二無二やらせようとすることは、かえって受験の妨げになる場合があります。
客観的に受験生を見て、本人に有効な部分とそうでない部分を見極めて下さい。
兄弟姉妹でも、同じやり方がいいとは限りません。
「親からの押し付け」と受験生が感じれば、やる気も大きく下がってしまいます。
これでは医学部受験、歯学部受験は上手く行きません。
もう一つ、控えて欲しい保護者の方の行動パターンがあります。
それは、「噂や知り合いの話を真に受けて、受験生を惑わす」です。
ネット上には様々な受験情報が溢れています。
有益なものもあれば、全くいい加減なものもあります。
これを見分けるのはなかなか大変だと思いますが、根拠のはっきりしない噂や情報で保護者の方が右往左往することは避けて下さい。
保護者がバタバタすると受験生本人にも伝わります。
志望校合格を勝ち取った、親戚や親しい方のお子さんの話を聞いて、自分の子供にもその通りにやらせようとする親御さんもいらっしゃいます。
身近な成功者の話ですから説得力があるように思えます
「あの問題集がいいと言っていたので、その問題集を買ってきた」、「あの先生のおかげだと言っていた。あの先生にお願いしよう」
身近な成功者の話ですから説得力があるように思えます。
しかし、先ほど言ったように受験勉強の適切な進め方は人によって異なります。
受験生本人が混乱してしまわないように気を付けて下さい。
保護者の方が受験に熱心なのはいいのですが、熱心さがかえって受験生の足を引っ張らないように気を付けて下さい。