医学部入試

夏の合宿をオススメしない理由

夏には、多くの塾・予備校で医学部受験に向けた合宿が行われます。

医学部受験の専門予備校だけでなく、代々木ゼミナールでも「医学部突破道場」と銘打った「夏期特訓合宿」を行います。

 

医学部受験に向けて、合宿への参加を考えている受験生もいると思いますが、私は合宿への参加はオススメしません。

 

夏の合宿は、だいたい1週間から10日ほどの日程で行われます。

1週間、10日で一気に学力アップとは、なかなか行かないでしょう。

 

医学部受験に向けて、1週間から10日でやれることは限られてしまいます。

必然的に、「全範囲をサラッと」となってしまいます。

「医学部受験では、ここが大切」ということは教えてもらえても、深く学ぶ時間は無いでしょう。

 

では合宿期間中は、勉強する時間が非常に増えるのでしょうか?

 

朝、9時から夜の22時まで授業があったとしても、高校や塾・予備校で勉強してそのあと家で勉強するのと大差はないでしょう。

ただ、日ごろ家では全く勉強が出来ない受験生なら勉強時間は増えるでしょう。

とは言え、「1週間で勉強習慣が付く」というのは期待が大き過ぎます。

 

受験生本人も親御さんも「合宿に行けば何かが変わる」と思うのかもしれませんが、現実はそう甘くないと思います。

 

合宿で怖いのは、「学力差のある受験生が、ひとくくりにされてしまう」ことです。

学力別でクラスを分けてくれればいいのですが、参加人数が少なく1クラスでの授業になってしまうと、「物足りない」と感じる参加者や「難しすぎる」と感じる参加者が出てしまうことになります。

 

自分の学力状況に合ったテキストならいいのですが、テキストはどのくらいの学力の参加者を想定して作られているのか不安に思います。

合宿の参加を考えているのなら、どれくらいの学力層を想定した合宿なのか確認するといいでしょう。

 

合宿に参加するのなら、有意義な合宿にして下さい。

自然環境豊かなホテルでの合宿なら朝、外に出て朝の空気を吸ってスッキリした気分で授業を受けるといいでしょう。

都市型ホテルでの合宿であれば、外国人観光客が泊まっていたり、飲酒して周辺を歩いていたりして落ち着かないかもしれませんので、ホテルからは出ない方がいいでしょう。

 

授業終了後の自習は、出来れば自室ではなくホテルの会議室などを使うといいと思います。

ホテルの部屋はデスクが小さかったり明かりが暗めだったりしますので、授業で使う教室が開放されているのなら、そこで自習することをオススメします。

 

朝食はバイキング形式も多いと思いますが、食べ過ぎて眠くならないように注意してください。

昼食後や夕食後は自室で少しの時間、横になるのもいいでしょう。

「自室と教室が同じホテル」、ということを上手く生かして下さい。

 

ホテルの食事は温かく美味しいものだと思いますが医学部受験に備えて、勉強するために来ていることを忘れず、適量にとどめて下さい。

 

合宿に参加することをオススメはしませんが、参加をするのなら有意義な合宿にして下さい。