医学部や歯学部の学校推薦型選抜(推薦入試)や総合型選抜(AO入試)では、出願書類に「志望理由」を書きます。
面接でも、「なぜ医学部を志望するのか?」、「なぜ歯学部を目指すのか?」といった質問が必ずと言ってもいいくらい聞かれます。
この「学部志望理由」は医学部や歯学部に限らず、どの学部の総合型選抜や学校推薦型選抜でも書かされたり、聞かれたりするでしょう。
一口に「学部志望理由」と言っても、医学部受験や歯学部受験での「志望理由」と他学部での「志望理由」とでは、根本的な違いがあります。
医学部受験、歯学部受験での「医学部を目指す理由」、「なぜ、歯学部なのか?」という「志望理由」は、「なぜ、医師を目指すのか?」、「なぜ、歯科医師を目指すのか?」と言い換えることが出来ます。
つまり、医学部や歯学部は「入学と同時に将来の職業が決まっている」のです。
医学部や歯学部に入学するということは、「卒業後、医師国家試験(歯科医師国家試験)を受験し、医師免許(歯科医師免許)を取得する」ということです。
「医師(歯科医師)として何をやるか」は様々であっても、「将来、医師として活躍したい」、「将来、歯科医師として世の中に貢献したい」という人が受験するのが医学部、歯学部です。
一方で、薬学部(薬学科)や教育学部(教員養成課程)などを除けば、「将来の職業は、大学卒業までに考える」のが一般的です。
「入学と同時に卒業後の職業が具体的に決まっているのか、決まっていないのか」これにより、志望理由は当然、変わってきます。
医学部受験や歯学部受験における、「志望理由」は、「医師(歯科医師)を目指す理由」となります。
ここを意識して志望理由を書いたり、面接で答えたりしてください。