9月に入り医学部入試、歯学部入試が徐々に近づいて来ました。
10月から総合型選抜(AO入試)が始まり、11月には学校推薦型選抜(推薦入試)が始まります。
医学部入試、歯学部入試が近づいてくると受験生本人も親御さんも、「間に合うのか?」と不安に思うことが多くなってきます。
そんな時期に、塾や予備校、家庭教師派遣会社は「今の成績では合格出来ない。授業を増やしましょう」と言ってくることが多いようです。
言われた受験生が親御さんに「もっと勉強したいから授業を増やしたい」と言えば、親としては「ダメ」とは言えないでしょう。
確かに、今の成績では医学部入試、歯学部入試で合格をつかみ取ることは難しい状況なのかもしれません。
では、塾や予備校、家庭教師の授業を増やせば成績が伸び、志望校合格に近づけるのでしょうか?
そう単純な話ではありません。
「授業を増やす」、ということは、「自分の勉強時間が減る」ということです。
授業を増やせば、授業でやったことの復習時間が削られて行きます。
たくさん授業を受ければ、やった気にはなります。
親御さんも、頑張っているように見えるでしょう。
しかし、「成績は一向に伸びない」
これは、よくある話です。
塾、予備校、家庭教師が営業的観点から受験生や保護者の不安を必要以上に煽り「授業を多く取らせる」しかし、受験生本人は「授業を消化しきれず成績は伸び悩む」と言うことになりがちです。
授業を増やすことが全て悪い、ということではありません。
授業を増やすことで成績が上がることは、もちろんあります。
ただ、「授業を増やすことが本当に成績アップにつながるのか」、これをきちんと考えるようにして下さい。
高校生は高校の授業もある中で、さらに塾や予備校、家庭教師の時間を増やして授業でやったことを消化出来るのか,よく考えてください。
「もっと勉強を頑張る」その気持ちは非常に大切です。
授業を増やすことが効果的なことも、もちろんあります。
前向きな気持ちを大切に、そして医学部入試、歯学部入試の当日までどうやって勉強を進めれば一番効果的なのか、そのことも考えてください。
実際の医学部入試、歯学部入試では自分の手で問題を解かなければなりません。
志望校で合格するためには、「自分の手で解ける」、このことが欠かせません。
授業を受けるだけでは、なかなか「自分の手で解ける」まで行きません。
復習時間に、自分の手で解きなおすことで、「分かる」が「解ける」「自分の手で解ける」に変わります。
授業を増やしたら必ず、その分の復習時間も増やすようにして下さい。
そうすることで医学部合格、歯学部合格に近づくことが出来ます。