医学部入試

共通テストの出願者は1万4000人の減少

来年1月13日(土)、14日(日)に実施される共通テスト(大学入学共通テスト)の出願は、今日まででした。

 

共通テストを所管する独立行政法人大学入試センターは、出願受付最終日(10月5日)17時現在の出願状況を発表しました。

 

共通テストの出願受付は今日、10月5日(木)の消印有効ですので、今日発表の出願者数より多少増える可能性はありますが、今日発表の出願者数を見ることで大きな流れはつかめます。

 

出願受付最終日17時現在の出願者数は、465,469人でした。

昨年の共通テスト出願受付最終日17時の出願者数は、479,348人でしたので出願者は、13,879人の減少(2.9%減)となりました。

 

現役と浪人等で分けると、現役生の出願は403,718人で前年に比べ、11,995人の減少(2.9%減)でした。

浪人生や再受験生などの出願者は61,751人でした。前年より1,884人の減少でした。(2.0%減)

 

共通テスト出願者の86.7%が現役生で、現在の大学受験全体では浪人生が非常に少ないことが分かります。

これは受験生の「現役志向」の強まりに大きく影響されています。

最近の受験生の動向を示す言葉として「行きたい大学より、行ける大学」と言われています。

 

ただし大学受験全体では現役生中心の入試となっていますが、医学部入試はそうではありません。

「医学部入試は別物」のひとつの例です。

 

私立医学部入試にも私立歯学部入試にも、「共通テスト利用入試」があります。

共通テスト利用入試の受験を考える際には、「合否判定に採用する科目」をきちんと調べて下さい。

 

私立医学部の共通テスト利用入試では東京医科大学や順天堂大学医学部、国際医療福祉大学医学部のように国語や地歴公民も含めて合否を判定する大学もありますが、杏林大学医学部、東海大学医学部のように英語、数学、理科2科目の大学もあります。

さらに東北医科薬科大学医学部、大阪医科薬科大学医学部、福岡大学医学部のように英語、数学、理科2科目に加え、国語(近代以降の文章)も合否判定に使用される大学もあります。

地歴公民は必要ありませんし、国語の古文・漢文も必要ありません。

 

このように、私立医学部の共通テスト利用入試は大学により合否判定に使用する科目が異なります。

共通テスト利用入試の出願を考える際には、「科目」に注意してください。

 

私立歯学部の共通テスト利用入試で合否に使用する科目は、医学部以上に様々です。

東京歯科大学や昭和大学歯学部、大阪歯科大学のように「英語、数学、理科1科目」とすっきりした大学もありますが、日本大学歯学部のように英語、国語(近代以降の文章)、理科1科目と数学が必要ない大学もあります。

 

また、日本歯科大学生命歯学部のように英語、理科1科目と、「数学または国語(近代以降)」と、数学と国語のどちらかを選択する大学もあります。

 

医学部受験、歯学部受験での共通テスト利用入試を考える際には、ぜひ「科目」にも注意してください。