15日(日)に、東京で近畿大学医学部の説明会があり近畿大学医学部の方と直接お話しさせていただきました。
1対1でお話しさせていただきましたが、驚くような話をいくつか聞くことが出来、1対1で直接話すことの大切さを改めて感じました。
これは気が付いている受験生もいると思いますが、近畿大学医学部の入試要項に小さく、こう書かれています。
「一般入試・前期、地域枠入試(一般前期型) 数学は全学部共通問題を使用します。あわせて、出題形式および試験時間を変更します」と書かれています。
昨年の医学部一般入試前期では、数学の問題は医学部独自問題でした。
それが来年1月28日の医学部一般入試前期1次試験では、数学の問題は全学部共通問題となります。
昨年までの医学部独自問題とは大きく異なりますので、医学部の過去問は役に立たなくなります。
近畿大学医学部一般入試数学の対策をするのであれば、昨年まで医学部以外の学部で使われていた問題、または医学部後期の問題を使ってください。
これまでの医学部独自問題に比べると、問題そのものの難易度は低くなります。
数学の問題を独自問題から全学部共通問題に変更した理由について、失礼ながら「近畿大学は様々な入試を行っていて、問題を作るのが大変だからですか?」とお聞きしましたが、きっぱりと「違う」との返答でした。
実は近畿大学医学部では既に、医学部推薦入試の数学を医学部独自問題から全学部共通問題に変更しています。
「近畿大学医学部の推薦入試と一般入試の数学の成績を比べて、医学部独自問題と全学部共通問題と、どちらの方が医学部の受験生選抜に適しているかを検討した結果、全学部共通問題の方が受験生選抜に相応しい、との結論に至った」とのことでした。
具体的に、どのような作業を行って検証したのかも聞かせていただきましたが、「非常に緻密にやっている」と感じました。
医学部独自問題の数学は、難しすぎたようです。
一般入試の数学の問題そのものは、取り組みやすくなりますが60分という試験時間内で「早く正確に解く」ことは簡単ではありません。
60分の試験時間をどう使うのか、を過去問で練習しておくといいと思います。
この他に、「近畿大学には付属高校がありますが、付属校推薦入試で医学部に入学する人はいるのですか?」という質問に対しては、「付属校推薦入試での入学者が、いる年もある」とのことでした。
「毎年必ずいる。」ということではないのですが、「年によっては、いる」とのことでした。
私は近畿大学医学部に付属校推薦入試で入学した例を聞いたことが無かったので、ちょっとした驚きでした。
今回、近畿大学医学部の方とお話しさせていただいて最大の驚きは「小論文、面接も点数化している」ということでした。
入試要項では、小論文も面接も「段階評価」となっています。
段階評価ですと、「合否への影響はかなり小さい」と考えるのですが、「点数化して学力試験と合計点で合否を判定する」となると、小論文と面接も軽視するわけには行きません。
小論文と面接に具体的に何点の配点があるかについては、教えてもらえませんでしたが「きっちりやっている」とのことでした。
近畿大学医学部の受験を考えている受験生の皆さんは、小論文と面接もしっかりとした準備をして下さい。