今週号のサンデー毎日が、今年の医療系学部の受験生の動向について「堅調な医学部医学科人気」というタイトルの記事を掲載しています。
この記事は、第1回 駿台・ベネッセ大学入学共通テスト模試のデータを基に医学部や歯学部などの医療系学部の動向を書いているものです。
第1回の駿台・ベネッセ大学入学共通テスト模試は、夏休み明けの9月に行われたもので、受験生も志望校を絞り込み始めた時期に行われています。
9月実施であれば、受験生の動向を考えるのに「使える」と思います。
昨年の同じ、第1回駿台・ベネッセ大学入学共通テスト模試での志望者を100として、今年の志望者指数を掲載しています。
医学部ですが、国公立医学部の志望者指数は、99。
私立医学部の志望者指数は100としています。
この模試の受験者数は昨年と比べて国公立大学が97,私立大学が94と減っているので、本来は学部別の志望者指数も、受験者数を勘案して修正した方がいいのでしょうが、それは行っていないようです。
その点は置いておくとして、医学部の志望者指数を見ると確かに堅調と言えそうです。
薬学部の志望者指数は、国公立大学が92,私立大学も92と、国公立も私立も大きな減少となっています。
看護学科などの保健衛生学部系の志望者指数は国公立大学で97,私立大学で92と薬学部と同じように、国公立大学も私立大学も志望者数が減少しています。
この2つの学部の志望者の動向を見ると、やはり医学部人気は高いまま変わらないと言えます。
歯学部ですが、国公立大学歯学部の志望者指数は105,私立大学歯学部の志望者指数は
89となっています。
歯学部は国公立大学と私立大学で全く逆の動きとなっています。
国公立歯学部の受験者が、この指数通りに増えるか、と言われれば「そうはならない」と考えた方がいいと思います。
国公立医学部志望者が、1年先の新課程入試への移行を考えて歯学部の合格可能性も知りたかった、と考えられます。
いずれにしても、9月時点での受験生の動向ですので、まだまだ変化すると思います。
系統 | 国公立 | 私立 |
医 | 99 | 100 |
歯 | 105 | 89 |
薬 | 92 | 92 |
保健衛生 | 97 | 92 |
第1回 駿台・ベネッセ大学入学共通テスト模試の前年に比べた志望者指数