医学部入試

近畿大学医学部推薦入試の志願者増には、非常に重要な意味がある

今度の日曜日、11月19日(日)に推薦入試を行う近畿大学医学部の志願者数が判明しました。

近畿大学医学部推薦入試(学校推薦型選抜)の志願者は、募集人員25名に対して742名、志願倍率は29.7倍となりました。

ただ、近畿大学医学部の推薦入試は専願制ではないため、実際の合格者は入学辞退者を考えて募集人員より多く出します。

昨年は募集人員25名に対し、55名の合格者を出しています。

 

近畿大学医学部推薦入試の志願者は、昨年に比べ61名多くなりました。

前年に比べ9%の伸びです。

 

大学受験生全体の数が減り、私立医学部入試の志願者数も減ることが予想される中、近畿大学医学部推薦入試(学校推薦型選抜)の志願者が増えたことの意味を考える必要があります。

 

近畿大学医学部推薦入試(学校推薦型選抜)の志願者が増えた大きな理由として、「新課程入試」があります。

現在の高校2年生が受験生となる2025年度入試から「新課程入試」になります。

現在の高校3年生や浪人生が、「もう1年」となった場合、「新課程入試」となります。

実際には、現行課程で学んだ受験生に対する「移行措置」があるのですが、それでも受験生は「新課程入試」に不安を持つようです。

 

この「新課程入試」に対する受験生の不安が、近畿大学医学部推薦入試の志願者増につながったと考えています。

 

近畿大学医学部の推薦入試は、先ほど触れたように入学手続きをしても、「入学辞退」をすることが可能です。

本来、国公立医学部を志望する受験生や偏差値上位の私立医学部を志望する受験生が、「今年で医学部進学を決めてしまいたい」という気持ちから、近畿大学医学部推薦入試にも出願した、と考えられます。

 

このことは、単に近畿大学医学部推薦入試の話にとどまらず、私立医学部入試全体にも影響してくると思います。

 

2024年度の私立医学部一般選抜では、例年以上に国公立医学部志望者の併願が増えることが予想されます。

 

私立医学部専願の受験生の皆さんは、1次試験の準備だけでなく2次試験の準備まで怠らないようにして下さい。

特に、面接はしっかりと準備してください。

面接は最後の決め手になります。