医学部入試

昨日と今日の2日間で、10校の医学部、歯学部の推薦入試(学校推薦型選抜)やAO入試に加え、再受験生限定の東海大学医学部「展学のすすめ」入試の2次試験もありました。

 

試験前日には不安がピークになるもので昨日は、「最後に面接練習を兼ねて面談をしたい」という、翌日に試験を控えた多くの生徒達とオンラインで面接練習と面談をしました。

 

16時に最初の一人を始めた、最後の面接練習を兼ねた面談が全て終わったのは、22時45分でした。

私としては入試前日の遅い時間に面接練習をすることは、「勧められることではない」と考えているのですが生徒は、「最後に田尻と話して勇気づけてもらいたい」と考えているようです。

 

これが受験生心理というものです。

 

医学部入試、歯学部入試の前日は、気持ちが落ち着かなくて、「誰かに勇気づけてもらいたい」、「後押しをしてもらいたい」、という気持ちが強くなるようです。

 

これまで、面接練習はそれぞれ十分やってきましたので、前日にやる必要はないと第三者としては思うのですが、「ちょっとでもやって欲しい」という生徒たちの気持ちがヒシヒシと感じられました。

 

東京女子医科大学の推薦入試は、土曜日が1日目で今日が2日目でした。

女子医推薦を受ける生徒との2日目に向けた面談では「午前3時まで寝られなかった」という生徒もいました。

 

私は、チャンスの大きい生徒だと思っていましたが本人してみれば、不安に押しつぶされそうな気持になるのでしょう。

 

全ての生徒は、試験会場近くのホテルの部屋からでした。

いつもと違う環境にいることも落ち着かない気持ちになる要因の一つだと思われます。

 

試験の前日ですから面接練習では「いい仕上がり。自信を持って行くだけ」と最後に声を掛けました。

 

その後の雑談では試験の心構えを話し、最後に、「いい結果が待ってるよ」と締めくくりました。

 

生徒が本当に聞きたかったのは、「君なら大丈夫」という言葉だと思いますので、そういった言葉で送り出しました。

 

それでも、試験当日の朝である今朝も「こういう質問をされたら、なんと答えたらいいですか?」という質問が来ました。

きっと昨晩、寝ながら「ふっと」頭に浮かんだんだと思います。

「こう答えればいい」と答えたところ、やっと落ち着いたようです。

 

その生徒からは、「無事に終わりました。今日はゆっくりして明日から、また勉強します」と連絡が来ました。

 

医学部入試も歯学部入試も、「絶対に合格する」という保証は、どこにもありません。

だから、どんなに優秀な受験生でも不安になるのです。

 

これから医学部入試、歯学部入試を受ける予定の受験生の皆さん、「不安に思うのは当たり前」ということを覚えておいて下さい。

自分だけが不安になるのではない、ことを覚えておいて下さい。