医学部入試

2015年度から2018年度に聖マリアンナ医科大学を受験した女性4人が「合否判定の際に性別で差別された」として聖マリアンナ医科大学に合計3300万円の損害賠償を求めた裁判の判決が、今日ありました。

 

東京地方裁判所の判決は、「女子を差別する得点調整があった」ことを認定し、聖マリアンナ医科大学に合計285万円の支払いを命じました。

 

東京医科大学の不正入試発覚をきっかけに、文部科学省は医学部入試を調査し順天堂大学などが「医学部入試において、性別や年齢で受験生を差別した」ことが判明しました。

 

文部科学省は、聖マリアンナ医科大学でも「差別があった」としましたが、聖マリアンナ医科大学は「差別はなかった」として文部科学省の指摘を受け入れることはしませんでした。

 

一方で、聖マリアンナ医科大学は学内に第三者委員会を設置し、医学部入試について調査を進めました。この第三者委員会は、「医学部入試で差別があった」と認定していました。

 

第三者委員会の調査結果では、男女別に画一的に得点差が設けられていたことや、性別を黒塗りにして再度、採点を行った結果の得点が実際の入試の得点と大きく異なったことが報告されていました。

 

今日の判決では第三者委員会の報告に基づき、「性別による得点調整があったことは明らか」として、聖マリアンナ医科大学に賠償金の支払いを命じました。

 

聖マリアンナ医科大学のホームページには、今のところ東京地方裁判所の判決についてのコメントは出ていません。