能登半島地震の被災状況が徐々に明らかになってきています。
石川県内の15地区の住民750人以上が、道路の寸断などで孤立しているとのことです。
被災された方、そして被災された受験生の皆さんのことを思うと胸が痛くなります。
勉強どころではない受験生も少なくないと思います。
文部科学省は、「共通テストは予定通りに行う」ことと、追試験の受験要件に「能登半島地震での被災」を加え、能登半島地震で被災した受験生に対して追試験の受験を認めることを表明しました。
1月27日、28日に行われる共通テストの追試験会場は東京と京都の2か所に設置されますが、文部科学省は石川県にも追試験会場を設置することを検討するとのことです。
共通テスト、医学部入試、歯学部入試は予定通り行われると思われます。
志望校合格に向け、最後の追い込みに忙しい受験生は多いでしょう。
受験勉強を頑張るのはいいのですが、そこに大きな落とし穴もあります。
医学部入試も歯学部入試も、午前9時から試験が始まる大学が少なくありません。
この試験開始時に頭がフル回転していなければ、自分が持っている力を出し切ることは出来ません。
「自分の力はこんなもんじゃない」と言ったところで、試験の合否はその時の自分の得点で判定されます。
午前9時の試験開始時間には頭がフル回転して、自分の力を100%出し切れる状態にしておかなければ志望校合格は、おぼつきません。
そのためには、深夜遅くまで勉強を続けているのであれば少しづつ「遅くとも午前7時には起きる」ように是正しておく必要があります。
「起きてから頭がフル回転するまで2時間必要」と言われています。
午前9時に起きていては、午前中の自分に期待できません。
「深夜の静かな時間の方が、勉強がはかどる」、「勉強の調子が上がったら、深夜だろうと行けるところまで行きたい」
こう考える受験生も多いでしょうが、それでは肝心の医学部入試、歯学部入試で力を出し切ることが出来るか、怪しいものです。
「1日の勉強時間を削れ」と言う話ではなく「1日の勉強を前倒しにする」ということです。
「早く始めて、早く終える」です。
実際の入試で、最高のパフォーマンスを発揮することを考え、そこへの準備も進めてください。