医学部入試

東大の学内新聞である東大新聞が受験生応援企画として、東大生に入試の乗り越え方をアンケートで聞いています。

東大生ですから、共通テストや東大の2次試験でいろいろ失敗があったとしても、「志望校に合格した人たち」と考えていいでしょう。

 

まず共通テストですが、共通テストは過去問が3年分しかありませんので過去問を解くと言っても、3年分しか解くことが出来ません。

ただ、共通テストには追試験もありますので、追試験の問題も解けば6回分の過去問演習が出来ることになります。

 

東大生のアンケートを見ると、「それでも足りない」と考えた東大生は、河合塾や駿台予備学校などが提供する「共通テスト予想問題」を解きまくったようです。

予想問題を多く解くことで、共通テストの感覚を磨き上げたようです。

 

共通テストは2日間ありますが、ほとんどの東大生は1日目が終った際には「答え合わせ」はしていません。

ほとんどの東大生は、「終ったことは気にしても仕方ないし、メンタルが落ちる可能性もあるので答え合わせはしなかった」ようです。

 

私立医学部受験、私立歯学部受験にも「過去問や予想問題を解いて感覚を磨く」、「答え合わせはしない」は、参考になりそうです。

 

東大の2次試験は記述式ですし、共通テストはマーク式でそのうえ問い方は独特ですので、共通テスト後の「共通テストぼけ」対策としては、「東大の過去問を解いて感覚を取り戻した」東大生が多かったようです。

 

私立医学部入試、私立歯学部入試で、記述式とマーク式の試験が混在する場合、試験前日に翌日の解答方式の問題を解いて感覚を戻しておくといいでしょう。

 

東大生のアンケートを見ると、それぞれリラックスの方法を持っていたことが分かります。

「勉強の合間のお菓子」、「アニメを1話だけ見る」、「坂道を散歩」など、自分なりのリラックス、気分転換の方法を持っていたことが分かります。

 

「ホットアイマスク」を勧める東大生もいました。

 

睡眠は、規則正しい入眠時間を意識していたようです。

「午後11時に就寝、午前7時起床」、「0時になったら勉強の途中でも寝た」などの声が聞かれました。

 

最後に東大生から受験生に向けたメッセージを紹介します。

 

「やみくもに勉強するのではなく、正しい努力をすることが重要だと思います。

東大の問題を見て、どういう知識やどういう能力が必要なのかを見極めて、それに向けて勉強する力を付けて下さい」

 

「自分のやってきたことは、自分にはごまかせないので、当日に自信を持てるだけの勉強を続けて欲しいです。毎日こんなに勉強した自分が落ちるわけないと、自分に暗示をかけることが大事」

 

「生半可な気持ちで受かる場所ではないから、絶対に行きたいという明確な思いを持って相応の努力をすることが必要」

 

東大生の話ですが、私立医学部入試、私立歯学部入試にも通ずる話だと思います。