共通テストまで1週間を切りました。
そして私立医学部入試、私立歯学部入試も間近に迫ってきました。
受験生の皆さんは、過去問を使った勉強が増えているのではないでしょうか?
過去問を解くのはいいのですが、その過去問の使い方を間違っている受験生は少なくありません。
過去問は何のために解くのでしょう?
「志望校で出題された問題を解けるようにするため」でしょうか?
私立医学部入試、私立歯学部入試では、毎年似たような問題を出題する大学もあります。
そういった問題の対策として過去問を解く、ということはあるでしょう。
とは言え、過去問を解く最大の意味は「志望校に合格するため」のはずです。
もっと具体的に言えば、「どうやって合格点を取るか」を考えるためです。
全ての受験勉強は「志望校に合格するため」に行うはずです。
似ていますが、「志望校の問題を解けるようにするため」ではありません。
合格するためには、志望校の入試で出題された問題全てを解く必要はありません。
解けない問題がいくらあろうとも、合格点が取れればいいのです。
そのために過去問を解くのです。
志望校の数学で出る小問集合は、合格点を取るために「落とせない」のか、一見易しそうだが時間のかかる問題があるので、「全問解答にこだわる必要はない」のか、こういったことを確認するために過去問を解きます。
英語であれば、志望校の文法問題は「かなり細かい知識が問われるので「捨て問」と考えていい」であったり、長文問題は長文を読まなくても解ける問題が入っているので、「まずそれを先に解く」という作戦を立てたりするために過去問を解くのです。
合格最低点が公表されているのであれば、「どうやってその点数を取るのか」を考えてください。
得意科目と苦手科目では当然、目標得点が変わってきます。
それぞれの科目ごとの目標得点を確実に取るための作戦を、過去問を解くことで考えてください。
この時に忘れてはならないことが、「試験時間」です。
「試験時間内に目標得点を取るための作戦」が必要です。
過去問を解くことで「知識の確認」をすることも大切な事ですが、過去問を解くことで「合格点をどう取るか」を考えることも非常に大切なことです。
試験当日、「とにかく頑張る」では、せっかくのこれまでの努力を生かしきれない恐れがあります。
通常の受験勉強に加え、過去問を解いて合格点を取るための作戦を考えることも忘れないで下さい。
また理科2科目の場合、「理科はどちらの科目から解くのか、時間配分はどうするのか」も考えておいて下さい。
昭和大学医学部のように「英語と数学を同時に解く」場合も、「どちらから解き時間配分はどうするか」を考えておいて下さい。
周到な準備が合格に結び付きます。