医学部入試、歯学部入試の出願書類に関する相談が多くなっています。
大学によっては、出願書類に様々なことの記載を求められることがあります。
例えば、東海大学医学部の「医学部調書」、獨協医科大学の「自己申告カード」、北里大学医学部の「誇れること」、東京女子医科大学の「自己評価書」などがあります。
東海大学医学部では、「主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度に関する経験」を
50字から300字で書くよう、指示があります。
日本大学歯学部などでは「主体性評価等」を書かなければなりません。
「活動報告書」を求められる大学も多くなりました。
こういった、簡単には書くことが難しいと感じられる出願書類に四苦八苦している受験生も多いようです。
オンライン個別指導メルオンの生徒達からも、相談が多く寄せられています。
メルオンの生徒であれば、こちらも受験生のことを分かっているので、「これとこれを、
こう書くといい」と具体的に指示できますし、書いたものの添削も問題ありません。
ただ外部の方からのご相談には、本人のことが分かりませんので具体的な話をすることは難しくなります。
「自分は何を書いたらいいのか分からない」のであれば、自分のことをよく知る高校の担任などに相談するといいでしょう。
いずれにしても、400字程度を書く必要のある出願書類を書くことに時間を掛けている受験生は多いようですが、ここにはあまり時間を使わないで欲しいと思います。
その理由は、「合否に影響しない」、からです。
「合否に全く影響しない」と言い切れないにしても、「合否にほとんど影響しない」は、言っていいでしょう。
金沢医科大学AO入試では「自己推薦書」に60点の配点が付いています。
昭和大学歯学部総合型選抜の1次試験は活動報告書などの「書類選考」になります。
このように医学部入試でも歯学部入試でも総合型選抜(AO入試)では、出願書類が合否に影響することもありますが医学部入試でも歯学部入試でも一般選抜(一般入試)では、出願書類は合否にほぼ影響しません。
では、「自己評価書」などの出願書類は、なぜ求められるのでしょう。
「面接の参考資料」とするためです。
「自己評価書にこう書いてあるけど、詳しく説明して」といった具合に面接官が資料として使います。
評価の対象にはなっていませんので、「合否に影響しない」のです。
受験生の中には「出願書類が上手く書ければ合格出来る」と思っている受験生もいるようですが、合否には影響しませんので時間を掛ける必要はありません。
もちろん、資料として使われますので、いい加減に書くわけには行きませんが時間を掛けるところではありません。
小論文の先生に相談すると、丁寧に仕上げてくれると思います。
それは、小論文の先生という立場から文章を仕上げるからで、素晴らしい文章を提出しても
合否判定には使われませんので、それほど神経質になる必要はありません。