私立医学部入試が続き、私立歯学部入試も明日からスタートとなります。
医学部入試も歯学部入試も、試験に臨む際の気持ちの持ちようは少なからず得点に影響します。
「受かる気がしない」、「受かりっこない」といった気持では、試験時間の最後まで力を尽くすことは難しいでしょう。
「合格のチャンスはある」、「上手く行けば合格もある」という気持ちで試験問題に取り組めば、最後の1分まで粘ることが出来るでしょう。
医学部入試、歯学部入試に臨む受験生の気持ちに大きな影響を与えるのは模試の結果、もっと言えば「合格可能性判定」です。
合格可能性判定では、志望校合格の可能性をAからEで表します。
河合塾の全統模試では、合格可能性80%以上がA判定、合格可能性65%がB判定、合格可能性50%がC判定、合格可能性35%がD判定、そして合格可能性20%以下がE判定となります。
これは河合塾の場合で、駿台模試などは若干違いがありますが、おおむね合格可能性判定は
こうなっています。
例えば、河合塾の「私立医学部難易度ランキング」で帝京大学医学部のボーダーラインは偏差値65.0とされています。
全統模試で、偏差値65の受験生は帝京大学医学部C 判定、合格可能性50%となります。
では、第3回全統記述模試の私立理系で偏差値65の受験生は、どのくらいの成績か見てみましょう。
昨年行われた第3回全統記述模試の私立大学理系の受験生は2万6千人強でした。
偏差値65は2万6千人中、323位の受験生でした。
2万6千人中、323位で帝京大学医学部はC判定になります。
A判定ではなくC判定、合格可能性50%です。
D判定には2万6千人中、少なくとも1000番以内である必要があるでしょう。
こうやって見ていくと、「私立医学部志望者のほとんどがE判定」ということが分かると思います。
もちろん、国公立医学部との併願者も少なくありませんので、これほど単純な話ではありませんが、これを見れば全統記述模試で、帝京大学医学部を志望校とした受験生のほとんどがE判定だということが分かると思います。
私立医学部受験生にとって、「E判定は当たり前」くらいの気持ちで試験に望んでください。
模試が最後に行われるのは、だいたい11月です。
入試の前に、成績表を返却しようとすると12月実施では間に合わなくなります。
最後の模試が11月ですので、12月以降の伸びは見えません。
このブログでも何度も触れていますが、入試が始まってからも勉強の手を緩めなければ「試験期間中は最も伸びる」ものです。
後期・2期入試まで考えれば、まだかなりの伸びしろがあります。
大学によって、試験時間や試験問題の質、解答方式が異なります。
模試の合格可能性判定は、あくまで参考にとどめてください。