文部科学省は、国公立大学の2次試験(個別試験)の出願状況を発表しました。
これは、国公立各大学の学部・学科別の出願状況の中間集計になります。
例えば26日現在で、東京医科歯科大学の医学部医学科の志願者は募集人員69名に対し
68名となっていて、他に医学部看護学科などの中間集計も発表されています。
東京医科歯科大学歯学部歯学科は募集人員33名に対し、26日現在の志願者は30名となっています。
国公立大学全体の志願者は、26日までに昨年の中間集計時点に比べ9151名多い、5万
5102名で、この時点での志願倍率は昨年の同時期に比べ0.1倍上昇の0.6倍でした。
国公立大学の出願は「2月2日まで」ですので、国公立大学志望者はギリギリまで出願状況を見極めることになります。
国公立大学では、2段階選抜(足切り)があります。
例えば、東北大学医学部医学科では3.5倍を超えると「足切り」が行われます。
「足切り」になってしまうと、2次試験を受けることすら出来なくなります。
医学部や歯学部を志望する受験生も「足切り」に合わないよう、出願状況を見ていくことになります。
国公立大学医学部医学科では、出題される問題の難易度も考える必要があります。
多くの総合大学では理系学部は同じ問題となることが多く、問題の難易度が高いとは限りません。
一方で、医学部の単科大学の場合、医学部医学科で出題される問題は難易度が高い傾向にあります。
「難しい問題の方が自分にはいいのか」、「理系全体での共通問題の方がいいのか」これも受験生は考える必要があります。
倍率は、「隔年現象」が起こりやすく、前年の倍率が高いと受験生は敬遠して倍率は低くなる傾向にあります。
逆に、前年の倍率が低いと受験生が殺到しがちです。
「隔年現象」も意識して出願校を考えてください。
私立大学医学部との併願は「新課程入試前年」という事から、増えると思われます。
特に、いわゆる「偏差値の高い私立医学部」の併願者が増えると思われます。