今日は私立医学部4校の1次試験が重なりましたが、明日も埼玉医科大学前期、昭和大学医学部1期、東海大学医学部、福岡大学医学部と、4校の1次試験が行われます。
受験生は、この4校のどの医学部に出願するのかを考えてみましょう。
九州の医学部志望者のほとんどは、福岡大学医学部を受験すると思います。
首都圏3校のどの医学部を受けるのか、迷った受験生も少なくなかったでしょう。
今日の日本医科大学と同じように、学力に自信を持つ受験生は昭和大学医学部を受験すると思います。
残る東海大学医学部と埼玉医科大学は、それぞれ入試に特徴があります。
東海大学医学部一般選抜1次試験は、試験日が明日と明後日の2日間、設定されています。
どちらか1日だけでも構いませんし2日とも受けても構いません。
試験科目は英語、数学、理科1科目ですので、理科を2科目揃えるのが難しい受験生には嬉しい試験科目だと思います。
また、数学の出題範囲は数学1A、ⅡBのみで、数学Ⅲは入っていません。
負担の大きい数学Ⅲは出題されませんので、数学の仕上がりが遅い受験生も戦えると思います。
「理科1科目、数学Ⅲなし」という試験科目は、現役生向きの試験科目と言えそうです。
合否を判定する際は、受験日や理科の選択科目による有利・不利を無くすために偏差値に直して合否を判定します。
以前、物理が簡単で高得点が取れて物理選択者が喜んだ年があったのですが、偏差値に直すと高得点でも偏差値は高くはならず、物理有利とはなりませんでした。
むしろ、満点でも偏差値はそれほど高くならず、物理選択者は不利だったかもしれません。
埼玉医科大学の小論文には、日本文だけでなく英文が出題され下線部和訳などを求められます。
感覚的には、英語の試験が2回あるような感じです。
埼玉医科大学は、英語を得意とする受験生を入学させたいと思っているようです。
埼玉医科大学は後期も実施しますので、後期を受けることになれば前期の経験が生きます。
昭和大学医学部入試では、数学に代えて国語を選択することが可能です。
国語は現代文だけですから、「数学はどうしても上手く行かない」という受験生は国語選択を検討してもいいでしょう。
昭和大学医学部の一般選抜では、英語と数学(または国語)を140分で解きます。
「英語と数学(国語)どちらから解くのか」、「時間配分はどうするのか」を予め考えておく必要があります。
もちろん、理科も同じです。
福岡大学医学部入試の問題は、医学部の問題としては「取り組みやすい」と感じると思います。
とは言え、1次試験の合格最低点は400点満点で3年前が269点だったのですが、昨年は250点、2年前は246点と合格最低点はここ2年、下がっています。
以前に較べて、問題は難化しています。
過去問より難しくなっている可能性がありますので注意してください。