私立医学部入試も今日の東京慈恵会医科大学、明日の慶應義塾大学医学部の1次試験で前期・1期の1次試験をすべて終えます。
「大学受験は今年で終える」と決めている医学部志望の受験生の中には、後期・2期で医学部以外の学部も受けることを考えている受験生もいるでしょう。
医学部志望者の併願先として多いのは歯学部です。
医学部志望者が併願先と考える歯学部は東京歯科大学、昭和大学歯学部、日本歯科大学生命歯学部、日本大学歯学部、大阪歯科大学といった大学歯学部が多いと思います。
医学部志望者が併願先として歯学部を考える際に、参考にするのはいわゆる「偏差値」でしょう。
ただ、この歯学部の偏差値はあてに出来ません。
駿台予備学校や河合塾、ベネッセなどが発表している「歯学部の偏差値」は募集人員の多い、
一般選抜前期の偏差値です。
医学部入試と同じように歯学部入試でも、後期・2期入試は募集人員が少なくなります。
例えば、東京歯科大学2期の募集人員は約15名、昭和大学歯学部2期は5名、日本歯科大学生命歯学部後期は約10名、大阪歯科大学後期は約10名そして日本大学歯学部N方式2期は3名となっています。
それに加えて、歯学部後期・2期入試では前期・1期ではあまりいなかった強敵が現れます。
医学部志望者です。
医学部志望の皆さんが歯学部入試を考える時、特に後期・2期はあまり安易に考えない方がいいと思います。
少なくも、過去問はサッとでも見ておいた方がいいと思います。
気を付けて欲しいのは、試験科目です。
歯学部入試では前期・1期と後期・2期で、試験科目が変わることもあります。
東京歯科大学1期は英語、数学、理科1科目でしたが、2期では英語、数学または理科1科目となります。
また、数学の試験範囲の確認も欠かせません。
東京歯科大学や大阪歯科大学の数学の出題範囲は数学1A・ⅡBですが、日本歯科大学の出題範囲は数学1・Aのみです。
ちなみに3月3日は藤田医科大学の一般後期の1次試験日ですが昭和大学歯学部、日本歯科大学、大阪歯科大学の後期・2期の試験日となっています。
医学部受験生が歯学部後期・2期を併願する際には、様々な要素を考えて受験校を絞り込んでください。
歯学部入試では面接も課されます。
「医学部志望と言っていいのだろうか?」と悩む受験生は多いようですが、気にする必要はありません。
「本来は医学部志望」という事は言って構いません。
ただ、「医師もやりがいある仕事だが、歯科医師もやりがいがある」ということを言えるようにしてください。
「歯学部入学後は気持ちを切り替えて、歯学部の学生として頑張る」ということを面接官に伝えてください。