医学部入試

私立医学部入試も私立歯学部入試も、後期・Ⅱ期入試がこれから本格化します。

後期・Ⅱ期入試に向けて受験生はどういった準備を進めればいいのでしょうか?

 

後期・Ⅱ期入試まで時間がありませんので、「全部やり直す」ことは時間的に無理ですから、的を絞り込んだ勉強が欠かせません。

では、「後期・Ⅱ期入試に向けての、的を絞り込んだ勉強」とは具体的には、どういった勉強でしょうか?

 

まずは、前期・1期入試を受けて「ここが上手く行かなかった」、「あそこが曖昧なままだった」と感じたところを重点的に見直すことです。実際の医学部入試、歯学部入試を受けて明らかになった、「足りない部分」を補強することが何より大切です。

 

自分では「分かっている」と思っていたのに、実際の入試で問題を前にしたときに「あれっ、解けない」となったことは何回かあるのではないでしょうか?

こういった分野・問題を、次に出題された時には必ず解けるようにすることが最初にやるべきことです。

 

「あそこが覚えきれていない」、「ここが仕上がっていなかった」受験生それぞれが感じていることがあると思いますので、そのことを後期・Ⅱ期入試に生かしてください。

 

次にやって欲しいのは、「志望校の試験に慣れる」ということです。

「試験に慣れる」というのは、「出題形式に慣れる」、「問い方に慣れる」、「頻出分野に慣れる」、「試験時間の使い方に慣れる」です。

 

これは過去問を使うのが一番いいでしょう。

過去問を使って志望校の入試、特に「試験時間」に慣れて下さい。

前期・1期入試では、試験時間が「短い」と感じたこともあったと思います。

医学部入試も歯学部入試も、満点を取る必要はありません。

つまり、「すべての問題に手を付ける必要は無い」ということです。

「試験時間の中で、どうやって最も高い点数を取るか」です。

 

志望校の入試で科目ごとに、「試験時間に余裕があるのか、試験時間が足りないのか」を、過去問を使って確認してください。

足りないのであれば、「どれくらい足りないのか」、「どういう時間の使い方が最も高い得点に繋がるのか」を考えてください。

 

最後に、金沢医科大学や東京歯科大学のように、前期・1期と後期・Ⅱ期では試験科目が異なる場合もありますので試験科目、出題範囲を確認することを忘れないでください。

 

後期・Ⅱ期入試は募集人員が少なくなることから、「受かる気がしない」という声を聞くことがありますが、それは自分だけではなく誰もが感じていることです。

医学部、歯学部の一般選抜は、1年に1回しかありません。

これまでの努力を生かすためにも、「最後までやれることはやる」という気持ちでもう少しの期間、頑張ってみて下さい。