明日は、日本大学医学部N方式2期の1次試験日です。
日本大学のN方式入試は同一問題、同一日程で日本大学のほとんどの学部が行う入試です。
同じ日に同じ問題で行う入試ですから、医学部への出願だけでなく他の学部にも同時に出願することが出来ます。
1回の試験で複数の学部学科を受験したことになる「全学部入試」と言われる入試です。
明日は同じ問題で医学部の他に理工学部、生産工学部、工学部、歯学部、松戸歯学部、生物資源学部、薬学部などの学部の入試が行われ、複数の学部を併願することができます。
日本大学を志望する受験生の学力は多様ですが、医学部志望者の学力は突出して高いでしょう。
医学部志望者に合わせて問題を作ると、日本大学の他の学部志望者には「難しすぎる」ことになりますので、多くの日本大学志望者の学力レベルに合わせて試験問題は作られます。
そうなると、医学部入試の問題としては「易しい」問題となりがちです。
「易しい」という意識があると、「満点に近い高得点を取らなくては」と思いがちですが、そのことが焦りに繋がらないように気を付けてください。
過去のN方式の1次合格最低点を見ると「7割」が一つの目安と考えていいでしょう。
「まずは7割、そこから何とか上積み」と考えて明日の試験に臨んでください。
ところで、日本大学全体の前年の志願者数は99.034人で10万人に迫る志願者でしたが、今年の志願者は75.827人で前年より2万3千人以上減少しました。
アメリカンフットボール部の不祥事が影響していると思われます。
大学をグループ分けして「MARCH」、「関関同立」などと言うことがあり日本大学は「日東駒専」と呼ばれることがありますが、「日東駒専では日大の一人負け」と言われています。
多くの受験生は、アメリカンフットボール部の不祥事に敏感に反応したと思われます。
しかし、日本大学医学部の今年の志願者を見ると、N方式1期は1.959人で前年を94人上回りました。
N方式2期の前年志願者は866人でしたが、今年は2倍近い1539人となりました。
医学部志望者には、「不祥事」も関係ないようです。
アメリカンフットボール部に医学部の学生はいないでしょうし、受験生の日本大学医学部に対する評価は変わらないようです。