2月4日(日)に行われた藤田医科大学医学部一般前期入試の数学で採点誤りがあり、その内容と対応が大学から発表されました。
「入学試験における採点誤りとその対応につきまして」というタイトルの発表が昨日、藤田医科大学のサイト上でありました。
それには、「数学問題1(5)は式の変形により正解「26」を算出することが出来ます。
しかし、問題に「実数x,y,z」としており、条件である3つの式をみたすx,y,zのうち実数は1つで他は虚数です。x,y,zが3つとも実数とすれば仮定が誤っているため、答えを特定の数値に定めることが出来ないため「解答不可」も正解となります」と書かれています。
「対応措置」として、「解答不可」を別解として認め正解として扱う、とあります。
改めて採点をし直したところ、「合否結果」が変わった受験生がいました。
2次試験受験者で、「不合格・補欠」とされた受験生2名が「正規合格」に合否判定が変更されました。
同じように2次試験受験者1名が「不合格」から「補欠16位」に変更されました。
また、1次試験で「不合格」とされた受験生4名が「1次試験合格」となりました。
このように、藤田医科大学医学部一般前期を受験した7名の受験生の合否判定が変更されました。
2次試験不合格から補欠16位とされた受験生がいたことで、補欠16位以下だった受験生の補欠順位が1つずつ繰り下がることになると思いますが、こういった受験生へ連絡があるのかも気になるところです。
また、「1次試験不合格」から「1次試験合格」となった4名の受験生の2次試験をどうするかについては、特に触れられていません。
それぞれの受験生に連絡する、とのことです。
こういった出題ミスと言えるような問題を解こうとして、時間を取られてしまった受験生への対応はありません。
「解答不可」の問題を何とか解こうとして、多くの時間を費やした受験生もいたと思います。
「どうしようもない」と言えるのかもしれませんが、受験生としてはスッキリしないでしょうし、多くの医学部受験生の日々の努力を見ている私としても、辛い思いです。
今年は愛知医科大学の共通テスト利用入試で採点ミスがあり、本来2次試験受験資格のあった80名の受験生が「1次試験不合格」とされていました。
この80名の受験生は、3日間新たに設けられた2次試験日の希望日で2次試験を受験することになり、そのうちの2日間は終了しました。
大学としても手を抜いているわけでは無いことは分かりますが、それにしても受験生の1年の努力の成果が正しく反映されないことがあれば、残念過ぎます。