2024年度の私立医学部入試も最終盤に入りました。
今年の私立医学部入試で、2次試験を受験し正規合格にはならなかったものの、補欠
(繰り上げ合格候補)になっている受験生もいるでしょう。
補欠からの繰り上げ合格を待っている受験生の皆さんは毎日、気が気でない日々だと思います。
受験生本人だけでなく、ご家族も同じ思いでしょう。
私立医学部の補欠にも様々なパターンがあります。
分かりやすいのは補欠順位付きでの発表で、例えば東京医科大学や日本医科大学、聖マリアンナ医科大学、埼玉医科大学、兵庫医科大学などの医学部では補欠者に「補欠順位」を付けています。
補欠順位があると、自分は繰り上げ合格になりそうなのか、ある程度予測出来ます。
愛知医科大学では、補欠者を大きく2つに分けて「第一補欠」と「第二補欠」に分けて、補欠順位を付けて発表しています。
例えば「第一補欠、補欠順位〇位」といった感じです。
第一補欠は、愛知医科大学が「繰り上がりそうだ」と考えている補欠者のグループです。
もちろん、必ず繰り上がるとは言えませんが、「有力」と考えるグループです。
東邦大学医学部や東北医科薬科大学医学部、川崎医科大学などのように補欠の発表のみで、補欠順位については発表の無い医学部もあります。
補欠順位付きに較べれば、繰り上げ合格の予想はしにくいでしょう。
医学部の中には帝京大学医学部のように、正規合格者の発表のみで補欠者の発表が無い医学部もあります。
帝京大学医学部の2次試験を受けて、正規合格とならなかった受験生は全員、「補欠」と考えた方がいいと思います。
ある日突然、帝京大学医学部から繰り上げ合格の連絡があって「補欠になってたんだ」と分かります。
私立医学部の補欠もこのように様々ですが、補欠になっている受験生の皆さんが知りたいのは、「自分は繰り上がるのか?」で間違いないでしょう。
ただ、これについては大学も分かりません。
年によって、補欠からの繰り上げ合格の様子が異なるからです。
入学者全てが確定して初めて、大学も「今年は繰り上げが多かったな」などとなります。
受験生の皆さんが次に知りたいのは「いつから繰り上げ合格が動きだすのか?」でしょう。
先ほど触れた愛知医科大学では3月8日(金)に「第一補欠25位まで」繰り上げ合格となったことをホームページに掲載しています。
昭和大学医学部選抜1期では、正規合格者発表の翌日に124名の追加合格者を発表しています。
その他の大学は、まだホームページに繰り上げ合格の記載はありません。
東京医科大学は3月6日時点で繰り上げ合格について「該当者なし」とし、東京女子医科大学の「繰り上げ合格状況」は「現在、ご利用いただけません」とあり、藤田医科大学の「補欠者繰り上げ状況」はクリック出来ないままです。
医学部入試で、補欠からの繰り上げ合格となるタイミングの一つが「入学手続き締め切り後」です。
入学手続き締め切り日までに入学手続きをしない合格者は、自動的に「入学辞退」となります。
この「入学辞退者」の人数を見て、入学者に欠員が出る状態なら繰り上げ合格があります。
先週は国公立大学前期の合格発表があり、それに伴う「入学辞退」もあるでしょうから、今週は補欠からの繰り上げ合格が動きそうです。