私立医学部入試、私立歯学部入試も終わろうとしています。
補欠からの繰り上げ合格を待っている受験生もいるでしょうが、「もう1年、頑張る」ことを決めた受験生も少なくないでしょう。
今年の受験が終って思うような結果が出ていないとしたら、今はなかなか気持ちが前を向かないかもしれません。
そんな状況の受験生に「今から必死で勉強しろ!」というのは、現実的とは思えません。
悔しい気持を原動力に、今から勉強に向かえる受験生はいいのですが、これまで頑張って来たからこそ気持ちの落ち込みも大きく、なかなか勉強に取り組むことが出来ない受験生も少なくないと思います。
では、「今はまだ、全く勉強をしなくていいのか?」と思うかもしれませんが、そうではありません。
短時間でいいので、机に向かってください。
最初は15分しか机に向かえなくても、それが30分になり1時間になり2時間になればいいのです。
しばらくのリフレッシュ期間はあってもいいのですが、ズルズルいつまでも勉強しないことは避けたいところです。
ですから、気持ちが多少なりとも落ち着いたら短時間でいいので机に向かって欲しいのです。
短時間であっても勉強を進めることは非常に大切なことですが、実はそれ以上に大切なことがあります。
それは、「去年1年の振り返り」です。
「完璧な1年だったけど、志望校に合格出来なかった」という受験生は、まずいないでしょう。
「1年頑張ったけど今、振り返ってみると、あそこはこうした方が良かった」と感じることが、誰にもあると思います。
例えば「理科に手を付けるのが遅くなってしまった」、「数学に時間を掛け過ぎた」、「最初は頑張ったけど、途中からダレてしまった」、「総合型選抜では部活を頑張ったことが評価されると思って部活を頑張っていたが、それは他学部の話で、学力勝負で勝てなかった」、
「がむしゃらに難しい問題をやったけど、それは必要なかった」など、それぞれの受験生が、この1年への反省点があると思います。
この1年を振り返って反省点を洗い出し、同じ失敗を繰り返さないようにすることが今、何より大切です。
反省点を洗い出すことは苦しい作業だとは思いますが、来年の志望校合格に向けて避けては通れない道だと思って、この1年を振り返ってみて下さい。
そして、反省すべき点があったなら必ずメモを残してください。
そのメモを机の前に貼っておくのもいいでしょう。
そのメモこそが、あなたを志望校合格に導いてくれます。