医学部入試

私立医学部の、補欠からの繰り上げ合格が動いています。

私立医学部の繰り上げ合格が続いていますので医学部受験生の中には、複数の医学部に合格した受験生もいるでしょう。

また自分の補欠順位と繰り上げ合格済みの補欠順位から、「この大学はまもなく繰り上げ合格となるだろう」との予想も出来る状況になっています。

 

既に、どこかの私立医学部に入学手続きをしていても、別の医学部の繰り上げ合格が回って来たら、「どちらの医学部に進学しようか?」と悩む場合もあるでしょう。

複数の医学部に合格することが出来たら、実際に進学する大学を考える際には何を考えればいいのでしょうか?

 

受験生や保護者の方の頭にまず浮かぶのは、「医学部の偏差値ランキング」ではないでしょうか?

医学部受験、医学部入試では、「偏差値」を意識しないわけには行かないでしょう。

これまで常に「偏差値」を意識してきたのですから実際に進学する医学部を考える際に、特に受験生本人は「偏差値」を意識するでしょう。

 

優秀な受験生が優秀な医学生、優秀な医師になるとは限りませんが、偏差値上位の医学部に進学すれば、「優秀な」同級生を得る可能性は高いだろうと思います。

では、医学部に複数合格して実際に進学する医学部を決める際に「偏差値」で決めればいいのでしょうか?

 

「偏差値」も大切な要因の一つだとは思いますが、「偏差値」以外の要因も考えてみるといいと思います。

 

医学部受験に向けて頑張って来たのは、短期的には医学部に合格するためであっても最終的には「医師になって世の中に貢献する」ために頑張って来たんだと思います。

医学部受験、医学部入試そして医学部合格は入り口に過ぎません。

 

医学部入学後6年間学ぶことや医学部卒業後のことも考えて進学する医学部を考えるといいと思います。

「立地」や「学費」、「伝統」、「単科大学か総合大学か」、「付属病院」も要因の一つとなるでしょう。

再受験生なら、「再受験生は多いのか?」も考えていいと思います。

医師国家試験合格率は、どの大学も高い水準を維持していますのでそれほど気にする必要はないと思います。

現在はどの医学部に進学しても、普通に勉強をしていれば医師免許は取得できる状況です。

 

昨日もお伝えしましたが、東大の医師国家試験合格率が振るわないのは、「普通に勉強しない」学生がいるからです。

 

2次試験で医学部キャンパスに行ったと思いますが、その時キャンパスから受けた感覚も

大切にしていいと思います。

 

いろいろ考えても進学先を決められなければ、迷った大学それぞれに改めて行ってみるのもいいと思います。

その時は、「自分はここで6年間を過ごす」という気持ちで大学の雰囲気を感じてください。

その感覚を大切にして進学先を決めると後悔することは無いと思います。