医学部入試

集団授業と個別指導、使い方を間違えると大変なことに

医学部受験、歯学部受験に向けて塾や予備校で勉強をする場合、集団授業と個別指導の2つの授業スタイルがあります。

集団授業にも個別指導にも、どちらにもいい点と良くない点がありますので、そこをきちんと理解して集団授業と個別指導を選択しないと、せっかく頑張っても十分な成果が得られないことになってしまいます。

 

まず、集団授業です。

他の生徒と一緒に授業を受けるので、いい意味でのライバル意識が生まれることが期待されます。

また、あらかじめ決まっているカリキュラムで勉強を進めますので、上手く授業の流れに乗って行けば過不足なく一通りの勉強が出来ます。

時間割が決まっていますので、朝から夕方まで規則正しい生活を送ることが出来ます。

時間あたりの授業料は個別指導に比べ負担は少なくなります。

 

一方で、授業に出なくても特にベナルティーがあるわけではありませんので、ズルズルと授業から遠ざかってしまう可能性もあります。

よきライバルが出来ればいいのですが、勉強の邪魔になるクラスメートが出来るかもしれません。

自分の状況に合わせて授業が進むわけではありませんので、「分かっていること」をやる時間もあるでしょう。

逆に、「もう少し時間を掛けて丁寧にやって欲しい」と思うところもあるかもしれません。

時間割が決まっているので、どうしても授業に出られないことがあっても待ってはくれません。

 

個別指導は、自分のためだけの授業ですから、「分かっているところはサッと」、「分かっていない所を集中的に」となります。

他の生徒を気にすることなく授業を受けることが出来ます。

自分が授業に行かないと先生が一人で待っていることになりますので、必ず授業は受けるでしょうし、授業スケジュールの調整も可能です。

 

一方で、常に一人での授業になりますので、他の生徒の様子は分かりません。

どの科目も、基本的に一人の先生が担当することになりますので、なれ合いになってしまう可能性があります。

集団授業に比べて授業の濃度が濃いため、多くの授業を入れると消化しきれなくなります。

また、授業料は集団授業より高くなります。

 

集団授業は、「最後まで真面目に授業に出られる人に向いている」と言えます。

集団授業は、どうしても1年の途中から空席が目立つようになりますが、このようなことにならない人なら、良き仲間も得られると思います。

 

個別指導は、「自分の状況に合わせて授業を受けたい人に向いている」と言えるでしょう。

自分に合わせた授業になりますので授業を受ければ「分かる」となりますが、そこで終わらせず「出来る」にするために、先生から課題を出してもらうといいでしょう。

常に先生が自分を見てくれているので、多少気持ちが弱くても最後まで頑張れると思います。

 

集団授業と個別指導それぞれの特徴を理解して、自分はどのような選択をするといのかをきちんと考えるようにして下さい。