医学部入試

その勉強は「努力しているふり」なのか、本当に「努力している」のか?

島根大学医学部を卒業された方が「自分自身もダマしてしまう努力しているつもりの恐ろしさ」という面白い記事を書いていました。

 

この方は、浪人になって「本気を出す」ということで、1日16時間の勉強を始めました。

予備校、図書館、家とひたすら勉強して「1日16時間勉強している自分に浸っていた」そうです。

「これだけやっているんだから、医学部入試も心配ない」とも思っていたようです。

 

1日16時間勉強する日が続く中、ふと「自分は本当に16時間勉強しているのか?」という疑問が湧いたそうです。

食事や入浴の時間は勉強時間に入れていなかったので、16時間とまでは行かなくても、

それに近い時間は勉強している自信はあったそうです。

 

ただ、のどが渇けばコンビニに飲み物を買いに行ったり、トイレにも行きますし、勉強で疲れた時は、ボーっとする時間もあります。

そこで、ストップウオッチで「勉強を始めたらスタート、少しでも他のことを考えたり他のことをしたらストップ」と計測を始めました。

 

結果は「16時間勉強しているはずが、8時間しか勉強していなかった」でした。

この人は「2~3時間のロスはあっても13時間は勉強しているだろう」と考えていただけに大変なショックを受けたとのことです。

 

ここからが、この人の凄いところで、ストップウオッチを使って余計なことをしている時間を少しずつそぎ落としていって、勉強濃度を高めて行きました。

こうなってからは、成績がグングン伸びて行ったそうです。

 

この人は「自分では16時間していると思っていても実際には8時間しか勉強していないことを知った」、「実際の勉強時間を16時間に近づけることで成績はグングン伸びた」という2つの経験をしました。

 

そのうえで、16時間勉強している自分に浸っていた時期は、「努力しているふり、でしかなかった」、としています。

「努力しているふり」から、勉強濃度を上げて「本当に努力している」となることで医学部入試を乗り越えることが出来ました。

 

分かりやすく言うと、「ダラダラと長い時間勉強をしても効果は上がらない。集中して勉強する時間こそが大切」ということです。

医学部受験、歯学部受験に向けて勉強をする際には、勉強濃度を意識するようにして下さい。