医学部受験も歯学部受験も、受験生本人だけでなく親も一生懸命になります。
親が子供の受験を真剣に考えることはいいのですが、つい言ってしまう親の一言が、
受験生本人のやる気を大いに削いでしまうことがあります。
大学受験を経験した親は、自分の経験を基に医学部受験、歯学部受験を捉えがちです。
「自分の時は、こうだった」と言いたくなるのも分かりますが、その一言が子供をウンザリとさせてモチベーションを下げてしまうことがあります。
例えば、数学が苦手な受験生に対して「あの問題は、こうやれば簡単に出来るんだから、そうやればいいんだ」といった話を親がすることがあります。
熱心な親なら、子供が解いている数学の問題を見て「こういう問題は、こうやればいいんだ」とつい言ってしまいたくなるのでしょう。
親から見ると、けして難しい問題とは思えない問題を子供が解けないのを見ると、つい一言「こうやれば簡単なんだ」と言いたくなるのでしょう。
確かに親御さんから見ると、簡単に解ける問題なのかもしれません。
しかし、受験生本人は数学が苦手で苦しんでいます。
そして受験生本人は、数学を何とかしたいと頑張っています。
そこへ親が、「そんな簡単な問題も出来ないのか」という雰囲気を感じさせると、子供としては「どうして出来ないんだ、と言いたそうな顔をみるだけでウンザリ」してしまうでしょう。
そして「自分だって頑張っているのに、うるさい、邪魔」「ヤル気無くす」となってしまいます。
親が、つい言ってしまいがちな一言が、受験生本人のやる気を削ぐこともあります。
まず、「自分と子供は違う人間」ということを理解し、そのうえで声を掛けるようにしてください。