目 次
1, 医学部受験,歯学部受験における母親のNG行動1「噂話をする」 2, 医学部受験、歯学部受験における母親のNG行動2「比較する」 3, 医学部受験、歯学部受験における母親のNG行動3「ケンカする」 |
1.医学部受験,歯学部受験における母親のNG行動1「噂話をする」
前回のブログでは、親が「自分が受験生だった時の感覚で受験生本人に話すと、やる気を大きく下げてしまうことがある」という話でした。
これは父親、母親どちらにも共通する話でした。
今日は、特に母親がついやってしまいがちなNG行動です。
一般的に、父親よりは母親の方が受験生本人と近い存在ではないでしょうか?
母親が受験生の様々な世話をしているケースが多いと思いますが、その分距離も近いと思います。
受験生本人と距離が近いため、毎日のようにいろいろと話をする母親は多いのではないでしょうか?
男子の受験生であっても女子の受験生であっても、母親とは割と気軽に話をしていると思いますが、日ごろの何気ない会話の中で母親がつい言ってしまいがちな話があります。
それは、「噂話を子供に吹き込む」です。
母親が「ママ友」から聞いた根拠が明らかでない噂話を、何気なく受験生本人に言うことがあります。
「○○大学の医学部は、たくさん留年させて学費を稼いでいるんだって」、「○○大学医学部は、3浪以上は取らないらしいよ」、「○○大学歯学部は入っても歯医者になれない」といった、どこかで聞いてきた根拠が明らかでない、単なる噂話を何気なく話すことがあります。
その大学の教員から直接聞いたのなら信頼も出来るでしょうが、世の中にはこういった「それらしく聞こえる話」は、たくさんあります。
ただ、ほとんど全ての話がデータをもとに話されているわけではない、なんとなく雰囲気で話されている、単なる噂話でしかありません。
これを聞かされた受験生は、どう感じるでしょうか?
「あの大学は受けてはダメだ」、「お母さんはいつも適当な話をして、ウザイ」、いずれにしても受験生にプラスはありません。
医学部受験、歯学部受験における母親のNG行動1,「どこかで聞いてきた、噂話を何気なく受験生(子供)に話す」です。
2,医学部受験、歯学部受験における母親のNG行動2「比較する」
他にも母親のNG行動があります。
2.医学部受験、歯学部受験における母親のNG行動2、「子供を他人と比較する」
受験生の兄弟、親戚の子供、小学校や中学校の同級生やその兄弟の中には、非常に優秀な人もいるでしょう。
親から言われなくても、自分から積極的に勉強に取り組む人もいるでしょう。
しかし、受験生全員がそうとは限りません。
「いとこの○○ちゃんは、その日のうちには寝ないで勉強して国立に行ったんだって」、「○○さんのお母さんが、うちの子なんて全然勉強してなかったけど合格したって言ってた。優秀な子供はうらやましいね」母親は何気なく話しているのでしょうが、言われた子供は、「自分だって努力してるんだよ」、「そんな特別な人と一緒にしないで」と思って、やる気をくじかれるでしょう。
人には、それぞれ個性・特徴があります。
それは分かっているのでしょうが、何気なく言った言葉、表情が受験生のやる気を削ぐこともあります。
これまでの2つは、「何気ない行動」でしたが最後は、「何気なく、ではない行動」についてです。
3,医学部受験、歯学部受験における母親のNG行動3「ケンカする」
これまでの2つは、「何気ない行動」でしたが最後は、「何気なく、ではない行動」についてです。
母親のNG行動3,「子供が不甲斐なさ過ぎて、つい言葉がきつくなり毎回ケンカになる」
です。
親から見て、「子供が全く勉強をしているように見えない」、「全く危機感を持っていない」という姿を見た場合、きつく言うことは悪いとは思いません。
ただ、毎回毎回子供を怒ってばかりですと、受験生も心を閉ざしてしまうでしょう。
親子喧嘩のたびに、モチベーションは大きく下がってしまうでしょう。
厳しく言わなければならない時もあるでしょうし、言いたくなる気持ちも分かります。
ただ、毎回毎回、「何やってんの」、「やる気あるの」、「そんなんで受かると思ってるの」、「いつまでも直らないのなら医学部受験(歯学部受験)なんてやめたらいい」といった言葉だけで終わっていては、前には進まないでしょう。
叱るのはいいのですが、叱った後に解決策も話してみてください。
「お母さんには、やる気があるように見えないんだけど、どうしてなの?」「やる気が出ない理由は何なの?」、「どうやったら少しでもやる気が出ると思う?」このように少しでも、前に進むような話もしてみてください。
通っている予備校の人と一緒に話すのもいいと思います。
例えば、「浪人して実家を離れ都市部の予備校に行かせたものの、毎日遅刻して昼から予備校に行っている」という話は珍しいことではありません。
もともと、朝が苦手で高校生の時は母親が毎朝起こしていたものの、実家を離れてしまえば、それも出来ません。
モーニングコールを掛けても、また寝てしまう。
そもそも電話に出ない。
こんな時は、どうしたらいいのでしょう?
「医師や歯科医師が寝坊して診察に遅刻した」という話は聞いたことがありません。
親世代からすれば、「朝起きられない」、というのは理解出来ないことでしょう。
かと言って、放っておくことも出来ません。
何回か言っても朝寝坊が直らなければ、「なぜ、朝起きられないのか」を聞いてください。
ほとんどの場合が、「寝るのが遅いから」です。
この場合、「遅くまで勉強をしていた」ということは、まずありません。
「スマホゲームをしていた」、「YouTubeをダラダラ見ていた」、中には「夜遊びしていた」ということもあります。
寝る時間が遅くなれば、起きる時間も遅くなりがちです。
受験生本人が正直に言ってくれれば、「12時には絶対寝るようにしよう」などとルールを決めることが出来ます。
しかし、環境が変わって「寝られない」ということあるでしょうし、親には本音を言わないケースもあります。
本当に寝られないにしても、別の理由で寝るのが遅くなるにしても、そんな時は「1回、帰ってきたら」でいいと思います。
「いや、帰らないで頑張る」と言うなら、少し様子を見るといいでしょう。
そんな時は、通っている予備校に毎朝のチェックをお願いして、毎朝連絡をもらうようにしてください。
予備校の近くなら、お越しに行ってもらうのもいいでしょう。
予備校に入学する時には、「それくらいのことはやります」と言っていると思います。
子供が現役生であっても、浪人生であっても子供の不甲斐ない様子を見れば黙ってはいられないでしょう。
黙っている必要はありませんが、いつも怒るばかりではなかなか改善しないと思います。
叱るだけではなく、どうすればいい方向に行くのかも、話してください。
「母親」ということで書いて来ましたが、父親も同じです。