4年制以上の16学部を有する日本大学の2024年度一般選抜(一般入試)の志願者数が判明しました。
前年の日本大学全体の一般選抜の志願者は、98506人と10万人に迫る志願者でした。
これが、2024年度一般選抜では2万2千人以上減少して、75839人となりました。
これは、前年の77%の志願者数でした。
日本大学の志願者減の最大の理由は、アメリカンフットボール部の寮における大麻事案であることは間違いないでしょう。
大麻事案に端を発し、日本大学が様々な事で批判を受ける事態となりました。
日本大学のイメージが悪化が、受験生の日本大学離れにつながったと考えられます。
日本大学では学部・学科ごとの志願者数も公表しています。
多くの学部が前年の70%程度の志願者数ですが、なんと医学部は前年に比べ志願者数を増やしています。
日本大学医学部の2024年度一般選抜の志願者は募集人員105人に対し3498人で、
前年の志願者より767人、28.1%も増やしています。
医学部入試では、不祥事も関係なかったと言えそうです。
日本大学歯学部の志願者は募集人員84人に対し766人が志願しました。
前年の志願者824人には及びませんでしたが前年志願者の93.0%の志願者を集めました。
他学部が軒並み20%以上の志願者減少の中、歯学部は7%の減少にとどめています。
日本大学のもう一つの歯学部、松戸歯学部の志願者は募集人員70人に対し405人で、前年志願者の87.9%の志願者数でした。
松戸歯学部も十分に健闘したと言えるでしょう。
こうやって見てみると医学部入試、歯学部入試では、大学のマイナス情報が出ても受験生は、ほとんど反応しないと言って良さそうです。
日本大学は以前、アメリカンフットボール部の「悪質タックル」が炎上したことがあり、大学全体では志願者を大きく減らしたことがありましたが、この時も医学部入試、歯学部入試は影響を受けませんでした。
医学部受験生や歯学部受験生は、極めて冷静に大学を見ていると言えそうです。