医学部受験、歯学部受験で志望校に合格するために皆さんは日々、頑張っていると思います。
ただ、その頑張りが医学部入試、歯学部入試に効果的なのか、は非常に重要です。
受験生の皆さんは、高校でも塾・予備校でも授業を受けていると思います。
授業を一生懸命受けているのは、実際の入試で出題された問題を解くためです。
「そんなことは分かり切っている」という声が聞こえて来そうですが、「そのやり方で大丈夫かな?」と思わされる受験生もいます。
それは、「たくさん授業を受けることで満足している受験生」です。
たくさん授業を受けていれば、本人は「やった気」にはなるでしょう。
親御さんも「よく頑張っている」と思うでしょう。
しかし、それが本当に医学部入試、歯学部入試に効果的なのか、心配になります。
たくさん授業を受ければ、自分の勉強時間は少なくなってしまいます。
復習時間が取れず、授業を聞いて「分かったつもり」で終わってしまう恐れがあります。
「分かったつもり」で終われば実際の入試では、出題された問題を解くことは出来ないかもしれません。
「やったはずなのに出来ない」ということは珍しいことではありません。
最初にお伝えしたように授業を受けるのは、「自分で問題を解くことが出来るようにするため」です。
医学部受験、歯学部受験のための勉強では、「自分の手で解きなおす」ことが重要です。
自分の手で解きなおすことで、自分で問題を解くことが出来るようになります。
授業でやって「分かった」と思う問題も自分で解きなおすと、「あれっ、ここからどうやるんだっけ?」となることは、よくあることです。
授業をたくさん受けていることに満足してはいけません。
今年、医学部に合格した再受験生の一人は、再受験する前は塾で教えていました。
生徒を教えるのは楽しかったのですが、上の方から「もっと授業を取らせろ」、「夏期合宿は全員、参加させろ」などと言われるのがイヤで塾をやめたそうです。
塾や予備校の方で、たくさん授業を受けることを勧められているかもしれませんが、「きちんと復習する時間が取れるのか」も考えて下さい。
授業と自分の復習時間のバランスが大切です。