河合塾が私立大学398校の、今年1月から3月に行われた一般選抜(一般入試)の結果を本日、発表しました。
本日、4月26日現在での集計結果によれば私立大学398校の共通テスト利用入試を含めた一般選抜(一般入試)全体の志願者は252万人で前年に比べ5千人の減少でしたが、前年比としては100%となりました。
国公立大学一般選抜の志願者は、国立大学は前期・後期ともに「前年並み」で、公立大学の志願者は、前期は前年並みでしたが、中期・後期は微減でした。
一般選抜の志願者数は国公立、私立ともに「前年並み」、「横ばい」と言っていいでしょう。
私立大学の志願者を細かく見てみると、私立大学共通テスト利用入試の志願者は前年から1万6千人増加しています。
一般選抜(一般入試)の志願者は2万1千人の減少で、共通テスト利用入試の志願者が一般の志願者減をぎりぎりカバーした形です。
文系、理系にかかわらず国公立大学を第一志望とする受験生が、翌年入試からの新課程入試への移行を避けるため私立大学の併願を増やしたのではないかと思われます。
国公立大学で偏差値上位大学の志願者は減っていませんので、新課程入試への移行を前に「第一志望は強気で受験するものの、手堅く私立の併願校は増やした」と考えられます。
学部系統別の一般選抜志願者数を見ると、私立医学部入試では一般も共通テスト利用入試も志願者は前年に比べ増えました。
一般入試の志願者は56844人で前年を5393人上回りました。
共通テスト利用入試の志願者は10541人で前年を176人上回っています。
特に一般で10%もの志願者増となったことが目につきます。
これは、「私立医学部志望者が増えた」ということ以上に、「私立医学部志望者が併願校を増やした」結果だと考えられます。
私立歯学部入試の結果を見ると、一般の志願者は906人と非常に少なく、多くの私立歯学部入試の集計が終わっていないと思われます。
ちなみに、現時点での志願者数は前年を21人上回っています。
私立歯学部共通テスト利用入試の志願者は517人で前年を40人上回っています。
もともと、私立歯学部入試は推薦入試(学校推薦型選抜)やAO入試(総合型選抜)での合格者が多くなりますが、それにしても未集計の大学が多いと思われます。
私立医学部入試も私立歯学部入試も未集計の大学がありますので、「現時点で判明分」ということになりますが、大きな流れは分かると思います。
私立医学部も私立歯学部も人気は根強いものがあると感じます。