医学部入試

 

     目 次

 

・希望の星育成は倍率が低い

・1次試験に合格しても2次試験を受けない理由

・希望の星育成は受けやすくなった

・専願制ではないので、他の医学部も受けられる

・希望の星育成の小論文、面接、オブザベーション評価

 

・希望の星育成は倍率が低い

 

私立医学部入試は倍率も高く、大学入試全体の中でも突出した難関です。

今年2月の東海大学医学部一般選抜(一般入試)は募集人員60名に対し3565名が志願し、2次試験合格者は正規合格者と繰り上げ合格者を合わせて132名でした。

 

志願者数を、繰り上げ合格を含めた総合格者で割ると倍率は27倍になります。

東海大学医学部の一般選抜は1次試験日が2日間設けられていますので、1日だけの試験日に比べると志願者は1.5倍程度になりますが、それにしても他学部では見ることの出来ない非常に高い倍率です。

 

一方で、同じ東海大学医学部入試でも総合型選抜(AO入試)の「希望の星育成」を見てみると昨年は募集人員10名に対し110名が志願して、2次試験合格者は22名で倍率は5倍でした。

一般選抜は27倍、希望の星育成は5倍です。

 

実は東海大学医学部の「希望の星育成」は共通テストが2次試験になっていますが、1次試験合格者79名のうち共通テストに出願したのは65名でした。

東海大学医学部「希望の星育成」の1次試験合格者のうち14名が2次試験を受けませんでした。

 

このことも考えると、東海大学医学部総合型選抜(AO入試)の「希望の星育成」は医学部受験生なら、ぜひ受験を検討してもらいたい医学部入試です。

 

・1次試験に合格しても2次試験を受けない理由

 

ところで、医学部受験生の皆さんは「せっかく1次試験に合格したのに2次試験を受けない人がいるのは、どうして?」と思うでしょう。

 

それは、「共通テストの出願締め切りは、希望の星育成1次試験日より早い」からです。

 

昨年の東海大学医学部「希望の星育成」の1次試験日は10月22日(日)でしたが、共通テストの出願締め切りは10月5日(木)でした

希望の星育成に出願したものの、オブザベーション評価などの1次試験を通る自信の無かった受験生が共通テストに出願しなかったためだと考えられます。

 

希望の星育成は、共通テストが2次試験になっていて「英語、数学、理科の受験が必要」とはなっていますが「何点が必要」ということはありません。

オンライン個別指導メルオンからの合格者の話から「7割で十分」と思われます。

 

医学部一般選抜の共通テスト利用入試のボーダー得点率が、少なくとも85%程度は欲しいことを考えると、それほど高いとは思いません。

しかも国語も地歴公民も不要です。

「今」ではなく、来年の1月までに学力を高めていけばいいのです。

 

・希望の星育成は受けやすくなった

 

東海大学医学部「希望の星育成」の難点は、「出願書類が煩雑」という点でしたが、ここが大きく改善されました。

昨年までは出願書類に「出身高校教員やクラブ顧問等の2名以上寄りの「人物評価書」が必要で、2人に「人物評価書」を依頼するのは、なかなか大変でした。

それが、今年の入試から「人物評価書」の提出は求められなくなりました。

 

さらに昨年までは「評定平均3.8以上」が受験資格としてありましたが、今年から評定平均での縛りは無くなりました。

また、インターナショナルスクールなどの生徒にも門戸が広げられました。

 

・専願制ではないので、他の医学部も受けられる

 

これで受験資格は「現役生」という条件だけになりました。

さらに東海大学医学部「希望の星育成」を推す理由があります。

それは、「専願制」ではない、ということです。

 

昨年の入試結果を見ても分かるように、募集人員10名に対し合格者は22名でした。

これは、専願制ではないため入学手続きをした後でも入学辞退が出来るからです。

東海大学医学部希望の星育成に合格して入学手続きをしたとしても、医学部一般選抜を受験し、東海大学医学部より志望順位の高い医学部に合格した場合、そちらの大学に進学することが出来ます。

 

希望の星育成に合格して「医学部生にはなれる」という状況を作ることが出来れば、医学部一般選抜には落ち着いて臨めますので、力も出し切れるでしょう。

 

医学部志望の現役生なら誰でも受けることが出来る、学力はそれほど問われない、合格しても他の医学部を受けることが出来る、こういったことから東海大学医学部「希望の星育成」を推します。

 

・希望の星育成の小論文、面接、オブザベーション評価

 

東海大学医学部「希望の星育成」の1次試験は小論文、オブザベーション評価、面接になります。

昨年の「希望の星育成」の小論文は汐見稔幸の「教えから学びへ 教育にとって一番大切なこと」が題材として使われ、「教えられたことを疑うことの大切さについて、あなたの考えを800字以内で述べてください」という問題でした。

 

課題文型の小論文ですから、そこに絞って準備を進めれば10月の試験までには十分に書けるようになります。

 

面接も、この試験の面接で聞かれることは分かっていますので、面接官が満足する答えを準備することに問題はありません。

 

医学部受験生の皆さんが一番心配なのが、「オブザベーション評価」でしょう。

インターネットで検索しても、なかなか出てこないでしょう。

グループで様々な点から考えさせるもので、3人の面接官が受験生の様子を見ていて評価します。

オブザベーション評価については「慣れ」しかないと思います。

何回かやれば、コツも分かって来ます。

もちろん、メルオンではオブザベーション評価のコツを把握しています。

 

オンライン個別指導メルオンでは昨年、希望の星育成に2名が出願し1名が合格して東海大学医学部に進学しました。

メルオンでは、東海大学医学部「希望の星育成」対策講座を行うために準備を進めています。

オンラインで行いますので、地方の受験生もわざわざ移動することなくオブザベーション評価対策などに参加していただけます。

 

詳しい日程などは、準備が出来次第お伝えいたします。