医学部入試

東京大学や京都大学の学生講師をおススメしない理由

日本の大学入試で最難関と言われるのが東京大学と京都大学です。

東大や京大の学生が優秀なことは間違いありませんが、先生としても優秀かというと、

そうは言いきれないところがあります。

 

大学入試の「偏差値」が最も高い東京大学、京都大学の学生は確かに高い学力を持っていることは間違いありません。

とは言え医学部受験、歯学部受験に向けて頑張っている受験生の先生としても「間違いない」とは言い切れません。

 

東大や京大の学生は自分で入試問題を解くことには秀でていますが、他人を教えるとなると、また別の話です。

ひょっとしたら「なぜ分からないのか、分からない」、「なぜ、覚えられないのか分からない」ということがあるかもしれません。

 

自分がやって良かった勉強法は、優秀な自分には向いていたかもしれませんが一般的な受験生にとって「いい勉強法」とは言えないかもしれません。

 

プロ講師と一番違うところは、「経験」です。

プロ講師は優秀な受験生も勉強が苦手な受験生も様々な生徒を教えて来た経験があり、「こういう生徒には、こういう指導がいい」と、多くの引き出しを持っています。

 

学生講師は自分と同じように優秀な生徒のことは分かっていても、様々な生徒を教えた経験は不足しています。

ここがプロ講師との大きな違いです。

 

もう1点、恐らく東大生も京大生も自分の受験に当たって国公立医学部受験を考えたことはあっても私立医学部受験、私立歯学部受験を考えたことは無いと思います。

あっても、慶應義塾大学医学部だけでしょう。

 

そうなると、「私立医学部受験なら、ここまでは必要でここからは必要ない」ということは分かっていないでしょうし、「私立歯学部受験の問題は見たことも無い」という事になると思います。

 

それでは医学部入試、歯学部入試に向けて的確な指導は難しいと思います。

 

予備校関係者がよく言うのは「学生講師は、使ってみないと分からない」、「学生講師はバラツキが大きい」ということです。

中には、生徒に上手く寄り添う事の出来る学生講師もいるようですが、全員そうかというと、そうとは言い切れないところがありますので単純に「東大生だからいい」、「京大生だからおススメ」と考えるのは、行き過ぎだと思います。