医学部入試

順天堂大学が、桜丘中学・高等学校と高大連携協定を結んだことが双方から発表されました。

順天堂大学は昨年5月に高大連携協定を結んだ宝仙学園高等学校を、順天堂大学の系属校とすることを今年3月に発表していました。

 

宝仙学園高等学校を順天堂大学の系属校としたことで、宝仙学園高等学校には順天堂大学医学部への内部推薦枠が設けられることになりました。

具体的な医学部への内部推薦枠の人数は「数名程度」とされ、公表はされていません。

 

この宝仙学園との高大連携協定の締結は昨年の5月で、そこから1年たたずに系属校としています。

桜丘中学・高等学校との高大連携も、ひょっとすると宝仙学園と同じようにそれほど時間を掛けずに系属校とするかもしれません。

 

桜丘高等学校の進学実績を見ると、大学名しか出ていないため医学部進学者がいるのかはっきりしませんが、医学部進学者はいないように思います。

今回の順天堂大学と桜丘中学・高等学校との高大連携によって今後取り組むこととして「順天堂大学の指定する学部の入学者として、桜丘高等学校長の推薦枠の設定」が挙げられています。

桜丘高等学校には順天堂大学への指定校推薦枠が設定される見込みですが、医学部への指定校推薦枠が設定されるかは未定です。

 

それにしても、順天堂大学の矢継ぎ早の高校の囲い込みに驚かされます。

医学部を含め9学部を持つようになった順天堂大学ですが、将来の18歳人口の減少を見越して高校との結びつきを強化していると考えられます。

 

先日もお伝えしたとおり、北里大学を持つ学校法人北里研究所と順天中学・高等学校持つ学校法人順天学園が2026年4月1日に法人合併することを目標に、合併協議の基本合意書を締結しています。

 

2つの学校法人が合併すれば、北里大学と順天高校は同じ学校法人の大学と高校になります。

場合によっては順天高校が北里大学付属高校になるかもしれません。

 

昭和大学は既に、昭和女子大学付属高校と森村学園高等学校を「特別協定校」として、医学部に実質的な推薦枠を設けています。

昭和女子大学付属高校と森村学園高等学校は、昭和大学薬学部、保健医療学部への進学者が多い高校です。

 

こういった、医学部を持つ大学と高校の連携が今後も広がりを見せるのか注目していきます。

むしろ、歯学部を持つ大学が積極的に高校との連携を進めるかもしれません。