医学部入試も歯学部入試も、出願しないと試験を受けることは出来ません。
医学部入試でも歯学部入試でも出願には、大学から指定された出願書類を提出する必要があります。
主な出願書類としては、「調査書」や「受験料の払込票」などがありますが多くの場合、「志望理由書」もあります。
志望理由書が無い場合でも、「志望理由」の記入は求められます。
また志望理由の他に、「入学後の抱負」や「将来像」などを求められることも少なくありません。
一口に「志望理由書」と言っても、そこに書く内容を大学が指定する場合もあります。
特に指定が無い場合、「医学部(歯学部)志望理由」と「大学志望理由」を書きます。
受験生の中には、「志望理由書は、サクッと書ける」、「試験でいい点数を取れば問題ない」と考えている受験生もいるでしょう。
それは「非常に危険」な考えです。
医学部の総合型選抜や歯学部の総合型選抜では志望理由書などの出願書類そのものを評価する場合もありますが、医学部でも歯学部でも学校推薦型選抜では、東京医科大学学校推薦型選抜など少数を除き、出願書類そのものを評価することは多くありません。
しかし、志望理由書などの出願書類は軽視出来ません。
それは、「面接の材料にされるから」です。
医学部入試、歯学部入試の個人面接では、面接官が出願書類を下読みしたうえで、手元に置いて面接を行います。
「なぜ、医学部(歯学部)を目指すのか?」という質問に対する答えが、志望理由書と多少でもズレていると「あれっ?ここに書かれているのと違うね。どういうこと」と突っ込まれます。
軽い気持ちで「医師(歯科医師)の世話になった経験」を書くと、「それが本当のことなのか、どれほどそのことが医師(歯科医師)を目指すことにつながったのか」を確かめて来ます。
「その時、医師(歯科医師)から、どんな言葉を掛けられた?」「親は何と言っていた?」などと聞いてきます。
ここで、受験生が言いよどむようでは「適当に書いたな」と思われても仕方ありません。
そうなると、志望校の合格は遠のくのもやむを得ないでしょう。
志望理由書などの出願書類は、「面接の材料とされる」ことを意識して、スキのないものを作る必要があります。
下書きしたら、必ず第三者に見てもらうことをおススメします。