「夏は受験の天王山」とも言われますが、それだけ重要な時期だということです。
医学部受験、歯学部受験に向けてそれぞれの受験生が「夏」に力を蓄えたと思います。
受験生の皆さんが力を蓄えたこの時期に、ぜひやってもらいたいことがあります。
それは、「志望校の過去問を解いてみる」です。
ここで言う「過去問」は医学部入試、歯学部入試の一般選抜の過去問です。
医学部や歯学部の学校推薦型選抜(推薦入試)や総合型選抜(AO入試)の受験を予定している受験生もいるでしょう。
そういった受験生もまずは、一般選抜の過去問を解いてください。
医学部入試でも歯学部入試でも、学校推薦型選抜(推薦入試)や総合型選抜(AO入試)の過去問は公表されていないことが多くあります。
「過去問が無いから、やらない」のは、よくありません。
推薦・AOの過去問があったとしても、まずは一般選抜の過去問を解いてください。
推薦・AOで合格するかどうかは、まだ分かりません。
そうであれば、最終的なゴールとして一般選抜に向けての意識は欠かせません。
一般的に医学部入試でも歯学部入試でも、問題自体は推薦・AOより一般選抜の方が難しくなります。
推薦・AOで志望校に合格することは十分にあるでしょうが、問題の難易度が高い一般選抜の問題レベルを知ることは大切です。
ところでなぜ、この時期に志望校の過去問を解くのでしょうか?
それは、「現在の自分の状況を知るため」です。
言葉を変えて言うと「志望校の合格には、まだ不十分なところを知るため」です。
もっと言うと「これから秋に、何に力を入れて勉強を進めればいいのかを知るため」です。
志望校の一般選抜の過去問を解いて、「全く歯が立たない」かもしれません。
薄々そうなると思っていると「過去問をやって自信を失いたくない」ということで、
過去問に触れない受験生もいます。
それではゴールがどこか分からないまま、なんとなく歩き続けているようなものです。
歯が立たない中でも、「これは出来る」が、あるはずです。
考え方としては、「これは出来る」を「もっと出来るようにするためにどうするか」を考えることです。
志望校に本気で合格しようと思ったら、「解ける、解けない」は関係なく「今の自分」を知るために、ぜひ一度、過去問に当たってください。
学校推薦型選抜や総合型選抜の受験を予定していて、過去問があるのなら一般選抜の次に学校推薦型選抜や総合型選抜の過去問を解いて下さい。
最終的には一般選抜の問題レベルまで進まなければなりませんが、当面は学校推薦型選抜や総合型選抜で合格点を取れるレベルを目指して下さい。
医学部や歯学部の推薦入試・AO入試の過去問を解いて、これからの勉強で力を入れるべきことを見つけてください。