医学部入試

慶応義塾大学医学部卒業の人のアドバイスが役に立たない理由

医学部受験を考える際には多くの受験生や保護者の方は、医学部の偏差値ランキングを大変気にされます。

駿台予備学校、河合塾、ベネッセなどが全国模試の結果を基に、それぞれ「医学部の偏差値ランキング」を発表しています。

 

この「医学部の偏差値ランキング」は、私立医学部と国公立医学部に分けて発表されていますが、一般的な感覚としては「私立医学部と国公立医学部なら、国公立医学部の方が難しい」だと思います。

 

国公立医学部一般選抜を受験する場合は共通テストの受験が必須になり、国語と地歴公民の準備も必要になります。

このことに加え学費負担が少ないこともあって、「医学部は私立より国公立の方が難しい」という感覚があるのだと思います。

 

「私立医学部の偏差値ランキング」を見ると、駿台予備学校も河合塾もベネッセも、

「私立歯学部で一番難しいのは、慶応義塾大学医学部」で一致しています。

私立医学部受験を考える受験生や親御さんにとっては「慶応医学部に合格したなんて、すごい人」となると思います。

 

インターネットの世界では、慶応義塾大学医学部を卒業された方や国公立医学部を卒業した方が医学部受験に関して、様々なアドバイスを行っています。

こういった方たちの医学部受験に関するアドバイスは、「全く無駄」とまでは言いませんが、多くの私立医学部専願者にとっては、「あまり役に立たない」と感じています。

 

それは、「慶応義塾大学医学部や国公立医学部に合格した人は、大変な成績上位者」ということからです。

 

私立医学部入試での合格を目指す受験生の多くは、慶応義塾大学医学部を受けません。

「さすがに慶応は、合格の可能性がかなり厳しい」と考えているからです。

 

多くの私立医学部専願の受験生の本音は、「第一志望校はあるけど、とにかくどこかの医学部に合格したい」でしょう。

 

私立医学部受験の難易度は飛びぬけて厳しいですから、「行きたい医学部はあるにせよ、まずは医学部に受かりたい」が本音でしょう。

 

一方で、慶応義塾大学医学部や国公立医学部に受かった人たちの感覚は、「入試難易度(偏差値)の低い医学部は、そもそも視野に入っていない」でしょう。

国公立は受けないで、私立医学部だけを受ける私立医学部専願者の感覚とは、全く別だと思います。

 

確かに、医学部受験で素晴らしい結果を残した人ではありますが、「まずはどこかの医学部に受かりたい」と考えている受験生とは感覚が違い過ぎて、アドバイスはあまり役に立たない、と私は感じています。

 

彼らには簡単だったことが、多くの私立医学部志望者には簡単ではないことも多いでしょう。

 

そういった人が「今年の私立医学部で狙い目大学」を話す動画を見ましたが、「順天堂は、英語を少し頑張れば行けるから狙い目」と話していましたが、「多くの私立専願者にとっては、どうなのかな?」と、私は感じました。

 

特に親御さんが、こういった人達のアドバイスを真に受けて、受験生本人に話すことは、どうかな?と思います。