文部科学省が2025年度の私立医学部の収容定員を発表しました。
これまで各大学医学部のサイトで募集人員について「地域枠を申請中」とする大学が多かったのですが、「申請中」が文部科学省の正式認可により、「確定」になりました。
医学部受験を考えている受験生の皆さんは、志望校の医学部入試の入試種別ごとの募集人員を確認するようにしてください。
数日中に各大学のサイトで、2025年度入試での医学部の募集人員が正式に発表されると思います。
医学部の入学定員は、医師不足を受けて2006年の「新医師確保総合対策」に続いて、2007年の「緊急医師確保対策」によって、医学部の入学定員は170人ほど増えました。
さらに、2009年、2010年と地域の医師確保の観点から国公私立の医学部の入学定員は増員され、1997年は7625人だった医学部入学定員は9420人にまで増員されました。
この中には新設された東北医科薬科大学医学部(100人)と国際医療福祉大学医学部(140人)も含まれています。
医学部受験の人気は非常に高く志望者も多いのですが、入学定員も非常に多くなっています。
この入学定員増がいつまで続くかは分かりませんが、徐々に削減の方向に向かっていることは間違いなさそうです。
昨年に比べ、若干ですが医学部全体の収容人数は減っています。
医学部受験を考えるのであれば、地域枠にはぜひ注目してもらいたいところです。
一般枠に比べると、一般的に合格最低点は低くなります。
卒業後の「縛り」を敬遠する受験生が多い、ということです。
「医学部の地域枠」というと、出身地による受験制限があるように思う受験生が多いようですが、最近は静岡県地域枠や新潟県地域枠のように、出身地を問わない地域枠が増えています。
ぜひ、志望校の地域枠を調べてみてください。
文部科学省の発表によれば、例えば帝京大学医学部では福島県、茨城県、群馬県、千葉県、新潟県、静岡県の6つの地域枠入試を実施します。
順天堂大学医学部は茨城県地域枠、埼玉県地域枠、千葉県地域枠、東京都地域枠、新潟県地域枠、静岡県地域枠と5つの地域枠入試を実施します。
また、日本大学医学部、日本医科大学医学部、北里大学医学部では4つの地域枠入試を実施します。
首都圏の私立医学部の地域枠について書きましたが、そのほかの地域の医学部でも「地域枠」を実施しますので、志望校で行われる地域枠について確認することを、おススメします。