昨日は駿台予備学校が発表した「私立医学部の偏差値ランキング」について、お伝えしました。
本日は国公立大学の医学部偏差値ランキングを通して、医学部受験が大学受験全体の中で、突出して難しいことを改めて確認しましょう。
駿台予備学校が発表している「医学部の偏差値ランキング」の国公立大学編を見ると、最難関は東京大学理科3類の偏差値77です。
次いで京都大学医学部が偏差値75とされていて、やはり東大、京大が最難関とされています。
東京科学大学(東京医科歯科大学)、大阪大学医学部、そして後期日程で千葉大学医学部、名古屋大学医学部が偏差値70を超えています。
駿台予備学校によれば、国公立大学医学部でボーダーライン偏差値が低いのは国公立大学医学部50校のうち旭川医科大学、弘前大学医学部、秋田大学医学部、島根大学医学部の4校の偏差値60です。
国公立大学医学部に合格するためには、「最低でも偏差値60は欲しい」ということになります。
ここで同じ理系学部の工学部の偏差値を見てみましょう。
国公立大学工学部で最も高い偏差値は東京大学理科1類の68、次が京都大学工学部(情報)の65とされています。
ちなみに、東京大学理科1類からも東京大学医学部医学科に進むことは可能です。
国公立大学工学部の前期日程の偏差値を見ると、医学部の最低偏差値である偏差値60を超えている大学は東京大学、京都大学、東京科学大学(東京工業大学)、大阪大学、の4校のみです。
この4校も全ての学科が偏差値60を超えているわけではなく、「偏差値60を超えている学科もある」ということです。
これを見ると、医学部受験がどれだけ難しいかがよく分かります。
国立大学工学部で駿台予備学校が最も偏差値を低くしたのは北見工業大学で、偏差値は40とされています。
この他にも琉球大学が偏差値41,大分大学理工学部も偏差値41、鳥取大学と山梨大学が偏差値42とされています。
大分大学医学部と鳥取大学医学部の偏差値は63とされていますので、偏差値の差は22もあります。
偏差値50を下回るということは受験生の平均以下ということですから、国立大学といえどもそれほど難しくない大学もあるということですが、医学部だけは「別次元」と言えそうです。
国公立大学医学部の話をしてきましたが、事情は私立大学医学部でも同じです。
「医学部だけが特別に難しい」という状況は、今後もしばらく続くと思います。