目次
- 医学部志望者にとっての共通テストの意味
- 今年から激変した「共通テストの出願制度」
- 当日トラブルは他人事ではない ― 交通・持ち物リスク
- 難化予想と「安全志向」が医学部受験に与える影響
- 異例の2浪生急増、その裏側で起きていること
- 医学部志望者・保護者が今取るべき行動
- まとめ ― 勝負は試験当日より前に決まっている
- 保護者が絶対に言ってはいけない言葉7選
- 医学部志望者にとっての共通テストの意味
医学部受験において、共通テストは「通過点」と言われがちです。
しかし現実には、国公立医学部はもちろん、多くの私立医学部でも、
- 共通テスト利用入試
- 一次選抜の足切り
- 出願可否の判断材料
として、合否に直結する極めて重要な試験です。
特に今年は、
- 難化予想
- 制度変更
- 受験者層の変化
が重なり、例年以上に“取りこぼしが命取り”になる年だと言えます。
- 今年から激変した「共通テストの出願制度」
2026年度(令和8年度)共通テストから、出願は完全Web化されました。
これにより、これまでと決定的に違う点があります。
最大の変更点
- 受験票は郵送されない
- 各自でダウンロードし、自分で印刷
- 顔写真付き身分証の持参が必須
これは単なる事務的変更ではありません。
「忘れ物=受験不可」になり得る重大変更です。
実際、高校現場では
「今年は勉強より、前日の確認が大事」
という指導が繰り返されています。
医学部志望者にとって、実力があるのに受験できない
という事態だけは、絶対に避けなければなりません。
- 当日トラブルは他人事ではない ― 交通・持ち物リスク
共通テスト直前、首都圏では
- 山手線
- 京浜東北線
- 東海道線
といった大動脈が、停電により長時間運転見合わせとなりました。
SNSでは、
- 「共通テスト当日だったら大惨事」
- 「医学部受験生は冗談じゃない」
といった声が相次ぎました。
医学部志望者が取るべき対策
- 当日は想定より1本早い行動
- 代替ルートを事前に把握
- 保護者と「遅延時の判断基準」を共有
医学部受験は、1点・1分の差で将来が変わる世界です。
「たまたま遅れた」は、理由になりません。
- 難化予想と「安全志向」が医学部受験に与える影響
今年の共通テストは、
- 新課程初年度だった前年より平均点が下がる
- 反動的に難化する可能性
が指摘されています。
この影響で、
- 東京大・京都大など最難関大の志望者減少
- 「確実に合格したい」安全志向の拡大
が起きています。
医学部ではどうなるか
- 地方国公立医学部の倍率変動
- 私立医学部の共テ利用方式の再評価
- 例年通りのボーダー感覚が通用しない
つまり、
「去年この点で通ったから大丈夫」は、今年は危険です。
- 異例の2浪生急増、その裏側で起きていること
今年、最も注目すべき変化がこれです。
- 2浪生:前年比 1.4倍
- 既卒者全体:6,000人以上増加
一見すると、「難化で浪人が増えた?」と思われがちですが、実は違います。
真の理由は「Web出願」
これまで既卒生は、
- 卒業証明書の取得
- 母校への連絡・訪問
が必須でした。
特に2浪以上では、
- 「まだ受験している」ことを知られる
- 精神的な負担が極めて大きい
という見えない壁がありました。
それが今回、
- 書類不要
- 自宅で完結
- 誰にも知られない
という環境に変わったのです。
医学部再受験・多浪生にとって、これは歴史的なハードル撤廃と言えます。
- 医学部志望者・保護者が今取るべき行動
受験生本人へ
- 点数よりも「失点要因」を潰す
- 体調・移動・持ち物を最優先
- 本番は「完璧」を狙わない
保護者の方へ
- 「結果」ではなく「準備」を評価する
- 不安を言語化しない
- 当日は静かに見守る
医学部受験は、親の一言が集中力を奪うこともある試験です。
- 勝負は試験当日より前に決まっている
今年の共通テストは、
- Web出願という制度変化
- 難化予想
- 受験者層の変化
- 多浪・再受験層の増加
という、例年にない不確実性を抱えています。
だからこそ医学部志望者に必要なのは、「実力 × 準備 × 冷静さ」です。
試験は2日間ですが、
勝負はすでに始まっています。
この文章が、医学部を本気で目指す受験生と、その家族の不要な失点を一つでも減らす助けになれば幸いです。
【医学部志望・共通テスト直前】
8,保護者が「絶対に言ってはいけない言葉」7選
――善意が、合格可能性を下げる瞬間
①「今年ダメでも、浪人すればいいじゃない」
一見、優しい言葉に聞こえます。
しかし医学部志望者にとって、この一言は集中力を一気に削ぐ言葉です。
- 「今、全力を出さなくてもいい」
- 「この試験は本気じゃなくていい」
という逃げ道の暗示を、無意識に与えてしまいます。
特に医学部受験は、
- 浪人=当たり前
- 多浪=珍しくない
という世界ですが、「今この2日間をどう戦うか」は別問題です。
👉 今言うべきなのは
「ここまでやってきたことを、そのまま出しておいで」
それだけで十分です。
②「共通テストで失敗したら、医学部は厳しいよね」
これは事実として正しい場合があるからこそ、最悪です。
医学部志望者本人は、
- 自分が一番よく分かっている
- 何百回もシミュレーションしている
その「最悪ケース」を、あえて口に出す意味は一切ありません。
共通テスト前後は、
- 点数の自己採点
- 予想ボーダー
- 判定
で、本人の頭はすでに限界です。
👉 保護者がすべき役割は「分析」ではなく「遮断」です。
③「去年はこのくらいの点数で受かってたよ」
これは、今年一番危険な言葉かもしれません。
今年は、
- 難化予想
- 受験者層の変化
- 2浪・再受験層の増加
が重なり、「去年のデータが通用しない可能性が高い年」です。
それにもかかわらず、
- 去年基準
- 例年通り
- 過去データ
を口にすると、
✔ 期待しすぎる
✔ 絶望しすぎる
どちらにも振れやすくなります。
👉 自己採点結果が出るまでは「終わってから一緒に考えよう」で止めてください。
④「ちゃんと受験票、印刷した?」
これは内容ではなく、言うタイミングが問題です。
前日・当日の朝に言うと、
- 「今さら?」
- 「もう遅い」
と、不安だけを増幅させます。
今年はWeb出願で、
- 受験票は自分で印刷
- 身分証も必須
という大きな変更がありますが、確認は前日より前に済ませるべきことです。
👉 当日の朝は「忘れ物ないね」程度で十分です。
⑤「落ち着いてね」「緊張しないでね」
実はこれも、NGワードです。
人は、
- 「緊張するな」
- 「落ち着け」
と言われるほど、自分が緊張していることを意識してしまうからです。
医学部志望者は、
- 緊張して当たり前
- 不安があるのは正常
なのに、それを「消そう」とされると、
- 余計に呼吸が浅くなる
- 思考が乱れる
という逆効果が起きます。
👉 おすすめの言い換え「いつも通りで大丈夫」「模試と同じでいい」
⑥「〇〇ちゃんは余裕だったらしいよ」
比較は、百害あって一利なしです。
特に医学部受験では、
- 学校
- 予備校
- 模試
- 浪人年数
が全く違います。
それなのに、
- 同級生
- 親戚
- 知人の子
を引き合いに出すと、本人の頭は一気に「他人基準」になります。
👉 今必要なのは「他人」ではなく「自分に与えられた問題を解くこと」だけです。
⑦「ここまでお金も時間もかけてきたんだから」
これは、最も破壊力のある言葉です。
言った瞬間、
- プレッシャー
- 罪悪感
- 失敗恐怖
が一気に押し寄せます。
医学部志望者の多くは、
- すでに十分すぎるほど分かっている
- むしろ重荷に感じている
それを言葉にされると、
手が止まり、思考が止まります。
👉 どんなに思っていても、この言葉だけは口に出さないでください。
保護者にできる、たった一つの最重要サポート
共通テスト直前〜当日、保護者ができる最善のサポートは、実はとてもシンプルです。
- 余計な情報を入れない
- 余計な言葉を言わない
- いつも通りに接する
それだけで、医学部志望者の集中力と再現性は守られます。
最後に
医学部受験は、
- 学力の勝負であると同時に
- 精神状態の勝負です。
そしてその精神状態は、家庭の状況にも強く左右されます。
「何か言ってあげたい」その気持ちが一番危険な時期でもあります。
どうかこの数日間は、「信じて、黙って、見守る」
それを、最大の応援にしてください。

