私立医学部センター試験利用入試は、
近畿大学医学部C方式中期・後期と
大阪医科大学センター試験利用入試後期、
新たに実施される兵庫医科大学センター試験
利用入試後期の3つを除いてセンター試験前に
出願締切りとなります。
つまり私立医学部センター試験利用入試は、
センター試験の結果を見てから出願することは
基本的にできないということです。
本当なら「センター試験の結果を見て合格の可能性が
ありそうなら出願」したいところですが、それができません。
センター試験前に出願することになりますので、
合否の可能性をどう考えるかが大切になります。
その際、試験科目と配点に注意して下さい。
例えば、昭和大学医学部センター試験利用入試は
英語の筆記とリスニングを合わせて200点の配点です。
ところが東京医科大学センター試験利用入試では
同じ英語の筆記とリスニングで250点の配点になります。
更に埼玉医科大学センター試験利用入試では英語の
筆記とリスニングで配点は150点です。この様に同じ
科目でも大学によって配点が異なります。
また、私立医学部センター試験利用入試で採用される科目も
大学によって異なり、大きく以下の3つのパターンに分けられます。
①英語・数学・理科2科目型(私立医学部一般入試の試験科目と同じ)
②英語・数学・理科2科目プラス国語(現代文)型
③英語・数学・理科2科目に国語・地歴公民を含めた5教科7科目型
(国公立大学と同じ試験科目)
①のタイプは私立医学部だけを考えている受験生の皆さんも
試験科目という点では、特別な負担なく受験することができます。
②のタイプも追加される科目は現代文だけですから、現代文に
多少なりとも自信がある受験生なら、受験を考えてもよさそうです。
③のタイプでは、国語は古文・漢文も解かなければなりませんし、
地歴公民の準備も必要となってくるので医学部受験生でも
私立大学医学部だけを考えている受験生にとっては出願しにくいでしょう。
逆に国公立医学部併願者の出願は多くなることが考えられます。
私立医学部センター試験利用入試の出願を考える際には、
試験科目と配点に注意して下さい。
次回は私立医学部センター試験利用入試2次試験についてお伝えします。