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医学部志望理由の書き方

医学部受験生の皆さんは、一斉に出願書類の
作成にとりかかっているところではないでしょうか?

さて、医学部の出願書類は医学部志望理由
本学志望理由を書く必要のある大学が多くあります。
出願書類を書く際に最も時間を取られるのは、この
「志望理由」ではないでしょうか?

大学によって書くスペースは様々ですが、この「志望理由」
を書くことは医学部受験生なら誰もが頭を悩ますところでしょう。

まず考えなければならないのは、大学はなぜ「志望理由」
を書かせるのかということです。そして、この「志望理由」
を読むのは誰で、どう使われるのか、評価はされるのかも
考える必要があります。これらを考えた上で「志望理由」を
書く必要があります。

メルリックス生の「志望理由」を添削するのはもちろんですが、
メルリックスでは「願書の添削」もやっていますので外部の方の
「志望理由」を添削することも少なくないのですが、「志望理由」
を何となく書いている受験生が多いように感じます。

模擬面接をやると「志望理由は出願書類に書いたことと同じことを
言っていいのでしょうか?」という質問を受けることがありますが、
まさに誰が何のために「志望理由」を求めているのかが分かって
いないのだと思います。

また、よく「マニュアルはないのですか?」と聞かれることありますが
医学部志望理由にしても本学志望理由にしても受験生一人ひとりが
それぞれの答えを持っているはずです。ある大学の方から「面接で
全員が同じ答えばかりを言ってきたある予備校の生徒、全員を落とした
ことがある」と聞きました。「同じ答えばかりでは評価の仕様がない」との
ことでした。

医学部志望理由を作る必要はありません。もっともらしい答えにしたくて
医学部志望理由を「作る」受験生がいますが、医学部志望理由を言った後に、
どんな質問があるか分かりませんのでとてもリスキーだと思います。

医学部志望理由は「作る」のではなく「まとめる」のです。これまでの
自分を振り返って「いつ」「何があって」「どう感じ、どう考え」「どう医師
を目指すことに結び付いたのか」をまとめるだけです。正直なのが一番
です。「親が医者なので、小さいころからなんとなく自分は医者になると
思ってた」ということが正直な気持ちであれば、それでもかまいません。

小論文の先生にこう書いたものを見せると「これじゃあダメ」と言われる
かもしれません。外部の方の添削をしていて困るのが「小論文の先生は
こう言っている」ということです。小論文の先生は医学部の入試を担当される
方と深く話すことはないと思います。失礼ながら「医学部だから、こうだろう」
という想像でやっていらっしゃるように思います。上手な医学部志望理由は
書けても合格する医学部志望理由は書けないかもしれません。

もちろん私が指導する時も「親が医者で小さい頃から自分は医者になると
思ってた」だけでは終わらせませんが、「親が医者で~」を削ることは
しませんし、ここを活かすことを考えます。読むのは医学部の教員です。
そこを考えて医学部志望理由をまとめていきます。

医学部志望理由を書くに際しては、よく自分を振り返って、「どうして
自分は医者になりたいと思ったのだろうか」をもう一度考えてみて下さい。
医学部を目指しているわけですから、必ず目指す理由があるはずです。
かっこいい医学部志望理由が求められているわけではありません。
医学部教員が「そういうことか」と納得できる医学部志望理由を書いて下さい。