医学部センター試験利用入試について
お伝えしてきましたが、では実際に出願校を考える際には
どんな点に注意すればいいのでしょうか?
私立医学部でセンター試験利用入試を実施する
16大学全てに出願するのも可能ではありますが、
受験料もけっして安くはありませんし、
センター試験利用入試の2次試験日は、
ほとんどの場合選べませんので3校の2次試験が
重なることもあります。
やはり、ある程度は出願先を絞った方がいいでしょう。
では、医学部センター試験利用入試の
出願校を考える際に、どういった点を考えればいいのでしょうか?
医学部センター試験利用入試はセンター試験の結果で
合否を判定しますが、合否判定に使う科目や配点は
大学により異なります。例えば順天堂大学医学部や東京医科大学の
センター試験利用入試の英語の配点はリスニングを含めて250点です。
これに対し数学は200点で英語の方が50点高い配点になっています。
一方、杏林大学医学部や福岡大学医学部の
センター試験利用入試の英語の配点はリスニングを含めて200点で
数学も200点となっており、英語と数学の配点は同じです。
大学によって配点が違いますので、しっかり確認して下さい。
そして、更に重要なのは合否判定に使用する教科、科目です。
大阪医科大学や昭和大学医学部のセンター試験利用入試のように
英語、数学、国語、理科、地学歴史・公民の5教科7科目を課す
大学もあれば、獨協医科大学や東海大学医学部のように
英語、数学、理科の3教科5科目の大学もあります。
また、愛知医科大学や埼玉医科大学のセンター試験利用入試のように
英語、数学、国語、理科、の4教科6科目の大学もあります。
更に国語も、いわゆる現代文(現国)だけの大学もあれば、
古文と漢文も必要とされる大学もあります。
この様に私立医学部センター試験利用入試は大学により、
合否判定に使う教科、科目や配点が異なります。
私立医学部だけを目指している受験生がセンター試験利用入試のためだけに
地理・歴史・公民にまで手を広げることには賛成できません。
私立医学部センター試験利用入試に出願するのであれば、
科目や配点をしっかり把握して出願先を考えて下さい。