2月11日(月)に行われた、大阪医科大学
一般入試前期の試験問題は、受験生が持ち
帰ることが出来ます。生徒が持ち帰った医学
部の入試問題は、講師陣が分析をします。「医
学部入試ではこれまで見られなかった新しい
タイプの問題が出題されていないか」「その大
学のこれまでの入試問題と比べて何か、変化
は無いか?」といったことを中心に今年の入
試問題を分析します。
特に後期・Ⅱ期入試のある医学部の入試問題
は優先的に分析して、後期・Ⅱ期入試を受験
する生徒達へのアドバイスに役立てるように
しています。
大阪医科大学の今年の前期入試もメルリック
スの講師陣が分析を終えていますので、その
概略をお伝えいたします。
今年の大阪医科大学の数学は、昨年の問題に
比べて若干、難化したと言えそうです。問題
量や問題傾向そのものに大きな変化は無いも
のの、大問4のように問題の抽象度が増した
り、目新しい設定の問題もありました。今年
の大阪医科大学の数学は、しっかりとした数
学力を持っているかどうかで差が付きそうな
問題でした。大阪医科大学の後期試験を受験
予定の受験生は、前期の問題の他に日本医科
大学の数学に触れておくのもいいと思います。
大阪医科大学前期入試の英語は、例年と比べ
易化したと言えそうです。英文和訳問題では、
英文の文構造に戸惑う問題は少なく、和訳に
工夫を要する部分もあまり見られませんでし
た。
和文英訳も、適切な読み替えをしなければ英
語で表現できないようなところがない、素直
な出題だったようです。今年の大阪医科大学
前期の英語は、差が付きにくい問題だったと
言えそうです。
今年の大阪医科大学前期の化学は、易化と言
って良さそうです。大問Ⅰの問1、2は理論、
問3、4、5は無機で、無機は計算ではなく知
識でした。大問Ⅱの平衡は標準的な普通の問
い方の問題で、ある意味「大阪医科らしくな
い問題」でした。大問Ⅲのフェノールの問題
は、問4、問5が計算問題で、ここで差が付
いたかもしれません。大問Ⅳの有機、油脂の
問題は、有機化学の演習をきちんとやってい
れば解ける問題でした。
大阪医科大学前期の小論文は、2題出題され、
1題は「健康寿命を延ばすことは医療費削減
につながるかどうか、あなたの考えを書きな
さい」もう1題は「町の本屋を存続させるに
はどうすればいいか、あなたの考えを書きな
さい」でした。この2題から1題を選んで書
きます。
大阪医科大学後期の小論文も1題が医療に関
するもの、1題が社会的なものと考えていい
でしょう。