歯学部入試で合格するためには、学力試験の
他に面接も乗り越えなければなりません。
では、歯学部の面接のポイントはどういっ
たところでしょうか?
歯学部の面接で最も重要な質問は「なぜ、
歯学部を志望するのか?」「なぜ、歯科医師
を目指すのか?」という「歯学部志望理由
です。
現在の歯学部志望者の多くは、「親が歯科医
師」という受験生ですので、歯学部志望理由
として「親の背中を見て」とか「親が患者
さんに感謝されるのを見て」と答える受験生
が多くいます。
「親が歯科医師」ということを言ってはいけ
ない、ということはありません。しかし、こ
ういった答えはお勧めしません。
診察室で一緒に仕事をしているわけではない
受験生が見た、親の背中とはどんな背中でし
ょうか?患者さんに感謝される様子をいつど
こで見たのでしょうか?
この答えでは、自分の意思で本気で歯科医師
を目指している、ということが伝わってきま
せん。
現在の歯学部は留年も多く、歯科医師国家試
験の合格率も厳しいものがあります。歯科医
師国家試験合格率トップの東京歯科大学でも、
6年間一度も留年しないで歯科医師国家試験
も1回で合格する学生は7割を下回っていま
す。東京歯科大学でも3割以上の学生が留年
をしたり国試浪人となったりしています。
自分の意思で、本気で歯科医師になりたい、
と考えていないと卒業すら怪しくなるのが現
在の歯学部です。
だからこそ、面接官に「自分自身が歯科医師
になりたいと強く思っている」ということを
伝える必要があります。
歯科医師である親の影響を受けたのであれば、
「いつどんなことがあって、そこで自分は何
を感じ、何を考えたか」を面接官に伝える必
要があります。そのためには、何をどう言え
ばいいのかを考えてください。
ここが歯学部面接の最大のポイントです。