募集人員79名の東京医科大学医学部一般選抜の
志願者は、2173名となり前年の志願者を508名
上回りました。
募集人員79名ですから、増えた508名だけで
6.4倍です。2173名の志願者全体での志願倍率
は27.5倍となりました。
2019年度の東京医科大学医学部一般選抜の志願者
は、医学部不正入試の影響を受け966名でした。
そこから3年後の2022年度入試では2000人の大
台を超えました。
こう言うと、「東京医科大学の人気復活」と叫ぶ人
もいると思いますが、私は「そうではない」と考え
ます。
東京医科大学の人気は、もともと下がったとは考え
ていません。志願者966名の年は医学部不正入試の
影響で医学部受験生の人気が下がった、と言うこと
もあったのかもしれませんが、それ以上に募集人員
が38名に減らされたことが大きな要因だと考えて
います。
募集人員38名では「受かる気がしない」と受験生は
考えたでしょう。
募集人員が75名に戻った翌年の志願者は1916名に
なりましたので、募集人員減の影響が大きかったと
思います。
では、今年の志願者が大きく増えた要因はなんでし
ょうか?
「1次試験日の重複が無くなった」ことです。
昨年の東京医科大学医学部1次試験は、埼玉医科
大学医学部前期1次試験と試験日が重なっていま
した。受験生は、東京医科大学と埼玉医科大学に
分かれました。それが、今年は無くなり志願者の
大幅増につながりました。
東京医科大学医学部入試は各科目60分で、100点
の配点です。試験時間が短いので試験時間の使い
方が合否に直結します。
試験が終わってから「手を付けなかったあの問題、
実は楽勝だった」ということの無いように注意し
て下さい。
また、1つの問題にこだわって必要以上に時間を
使うことも避けてください。解ける問題で着実に
得点を積み重ねることを考えるようにして下さい。